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GENECT学生団体「ジェネキト」が、高齢者と学生の交流イベントを開催

講演・シンポジウム|イベント

2024/08/07

7月17日(水)、APUの学生団体に向けた支援制度プロジェクトBとして活動している「ジェネキト」が、高齢者と学生の交流イベントをAPUで開催しました。

ジェネキトは、APU生と地域の高齢者との間に、有意義な異世代間のつながりを築くことを目的に活動しています。代表のMUHAMMAD Ajnas Ahmedさん(国際経営学部4回生、インド)は、日本で暮らすようになってから、家族が高齢者に献身する母国の文化と異なり、日本では一人暮らしの高齢者が多く、孤立している状況にあるとの問題意識を抱えてきました。Muhammadさんは、大分市の介護施設でのインターンシップで得た多くの学びから、ジェネキトのプロジェクトを発案しました。

団体の活動では、様々な国・地域から集うAPU生が、大分の介護施設を複数回訪れ、高齢者に対して異文化についての学びや知的刺激を提供してきました。同時に学生自身も、交流を通じて日本の介護施設の運営や高齢者の日常生活について学び、国内外の高齢社会や高齢者事情を振り返ってきました。高齢者との交流を促すプロジェクトは、これまでのAPUの学生活動にはあまり見られませんでしたが、4名の国際学生が始めたこの活動に多くのAPU生が賛同し、今では40名が所属するまでになりました。

イベント当日は、大分県内に暮らすご高齢者たちがゲストに招かれ、ジェネキトのメンバー、参加したAPU生と交流しました。冒頭にMuhammadさんが、日本において高齢者が孤立している状況につて、根拠を持って指摘し、問題に取り組む団体の意義を伝えました。Muhammadさんは、ジェネキトの活動は高齢者にとって刺激になるだけではなく、参加学生は交流の中でダイバーシティを体感的に学ぶことができ、高齢者と学生は互助関係にあることを強調しました。

イベントでは学生とご高齢者が混合で複数のチームに分かれて、マシュマロとパスタで塔を建てて高さを競うゲームを行い、チーム全員が協力し合いながら真剣に取り組んでいました。また、団体のメンバーが祖父母に電話をかけて公開で会話を楽しんだり、参加者全員が祖父母へ手紙を書く時間を設けたりするなど、身近なご高齢者とコミュニケーションを取ることから始めるよう参加者に提案しました。

会の最後には意見交換が行われ、参加されたご高齢者が「自分には孫がいないので、このように世界中に孫ができて嬉しい」と喜びを述べ、団体メンバーがジェネキトで得た学びや自分の祖父母についての想いを述べるなど、団体の活動によって敬意に溢れる世代間交流が生まれていることが浮き彫りになりました。ジェネキトはプロジェクトB終了後も後輩学生に引き継がれ、活動が継続される予定です。



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