APUは2025年2月、フェアトレードの理念と実践を日本および国際社会に普及している一般社団法人日本フェアトレード・フォーラム(以下、FTFJ)より、「フェアトレード大学」に認定されました。
「フェアトレード大学」とは、フェアトレードの理念に賛同して推進活動に取り組んでいる大学を、イギリスなどの基準を準用した日本独自の基準に基づき、認定する仕組みです。日本では2014年に「フェアトレード大学」の認定制度が作られ、APUは国内の大学では7大学目、九州圏内では初めて認定を受けることとなります。
APUでは、フェアトレードが大学が目指す持続可能な社会を実現するために重要であるという考えから、「立命館アジア太平洋大学フェアトレード憲章」を制定しました。また、6つの学生サークルと協力しながら、大学内のフェアトレード普及に積極的に取り組んできました。特に学生団体「Ones'1 Fair Trade」は、APUでフェアトレード憲章を制定する以前の2006年から現在まで、フェアトレード商品の販売のために、現地訪問や学内外での啓発イベントなどを継続して活動しており、今回の認定にも大きく貢献しました。また、立命館生活協同組APU-COOPにも賛同いただき、フェアトレード商品の企画や販売のなど、フェアトレードの理解浸透に共に取り組んでいます。
APU学長 米山裕 コメント
このたび、APUが日本で7大学目となる「フェアトレード大学」に認定されたことを大変光栄に思います。今回の認定は、学生の主体的な取り組みと、多様な価値観が交わるAPUの学びの環境が、社会的に評価された結果だと受け止めています。APUは、多文化協働を基盤に、学内外のステークホルダーと連携しながら、社会課題に向き合う実践的な学びを進めてきました。学生たちはフェアトレードを通じて、地球規模の課題に自ら関心を持ち、行動を起こしています。こうした取り組みが、持続可能な社会の実現につながっていることを誇りに思います。APUの学生や教職員の努力、そして日頃より支えてくださる地域の方々や卒業生をはじめとする多くの方々に深く感謝申し上げます。
今回の認定はゴールではなく、より公正で持続可能な未来への新たな一歩と捉えています。APUは今後も「Leap Beyond Global」の目標のものと、社会課題の解決につながる教育を通じて、「世界を変える人」の育成に取り組んでまいります。
日本フェアトレード・フォーラム 代表理事 内山大志氏 コメント
フェアトレード大学認定、誠におめでとうございます。この認定は、立命館アジア太平洋大学の皆様がフェアトレードの理念を大切にしながら、継続的に多様な活動を推進されてきた取り組みの成果です。2006年6月から現在にかけて、Ones' 1 Fair Tradeが活動を行い、国外のフェアトレード商品販売を通じフェアトレードやエシカルなどの社会や環境を配慮した考えを学び、実践、発信されていることは世界的なコミュニティへの深い貢献を示しています。
多文化共生の環境の下、学んだ人たちが、人間の尊厳に対する畏敬の念を抱きながら他者や社会のために行動する活動方針は、フェアトレード大学としての理念を体現する優れたあり方であると考えております。
今回の認定を契機に、貴大学の活動がさらに充実し、フェアトレードの価値が一層広がることを願っております。今後とも、貴大学のますますの発展を心よりお祈り申し上げます。