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ヤンマー学生懸賞論文 APU生が優秀賞を受賞

受賞

2025/03/28

2025年2月7日(金)、ヤンマーアグリ株式会社(以下ヤンマーAG)が開催した「第35回ヤンマー学生懸賞論文・作文入選発表会」において、アジア太平洋学部の学生3名が共同で執筆した論文「日本におけるコーヒー栽培の挑戦と展望」が優秀賞を受賞しました。

本大会は、次世代を担う若者たちに農業の未来について広く自由な観点で論じてもらうことを趣旨として、1990年よりヤンマーAGが実施しています。「"農業"を"食農産業"に発展させる」をテーマとした論文・作文の募集に対し、論文の部では47編の応募がありました。最終審査の結果、大賞1編、特別優秀賞2編、優秀賞10編の受賞が決定しました。

受賞した論文を執筆したのは、須藤智徳教授のゼミで指導を受けた学生達です。3名は、地球温暖化による気候変動の進行に伴い、アラビカ種のコーヒー栽培に適した地域が現在の約50%にまで縮小するという「コーヒー2050年問題」に注目し、日本でコーヒー栽培は可能であるかどうかを検討しました。

論文は、地球温暖化という環境問題を逆手に取ってコーヒー栽培が日本でもできるようになるという解決策を提案した点が評価され、今回の受賞に至りました。

執筆者の一人である石井莉乃さんは論文執筆の過程について、「須藤教授からは、毎週のゼミでテーマ改善について多くのご指摘をいただき、その都度追加で調査を重ねました。日本でのコーヒー栽培がまだメジャーでないため、情報収集には苦労しましたが、データが少ないぶん阿蘇や沖縄で実地調査を行い、日本の農業の取り組みについて知ることができたのは、とても良い経験になりました」と振り返ります。執筆にあたっては、コーヒーの土壌について調べる担当、気候変動の現状やコーヒー豆生産量について調べる担当などそれぞれに役割分担を設け、連携して論文執筆に取り組みました。
今回の受賞については、「私たち一同、とても光栄に思っています。入選発表会では、多くの農業大学校の学生や将来農業の第一線で活躍する人とお話しできました。今回の経験は、今後の人生において非常に役立つと感じました」と感想を述べました。

優秀賞を獲得した論文の執筆者

石井莉乃さん(アジア太平洋学部4回生、日本)
中山美帆さん(アジア太平洋学部4回生、日本)
松尾遼太郎さん(アジア太平洋学部4回生、日本)



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