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2024年春 学位授与式

学生生活|イベント

2024/03/27

2024年3月15日(金)、2024年春の学位授与式を行い、学部と大学院併せて694名(29ヵ国・地域からの国際学生200名、国内学生494名)が晴れて卒業しました。会場となった別府国際コンベンションセンター(B-Con Plaza)には卒業生や保護者、教職員が出席し、新たな門出を迎えた卒業生を祝福しました。

式では米山裕学長が卒業生へ以下のメッセージを贈りました。

「皆さんは、コロナという困難に遭遇しましたが、現代技術を駆使して友人と繋がり合い、励まし合いながら学業を継続し、卒業・修了後への道を切り拓いてきました。皆さんのレジリエンス、つまり『逆境に負けない力』に心から敬意を捧げたいと思います。」
「卒業にあたって、2つのお願いをしたいと思います。1つ目は、正しく生きてほしい、ということです。人格(character)という言葉があります。人格は自ら作るものです。皆さんの人格は、皆さんのこれからの人生の中で、皆さんが何を考え、何を感じ、何を決めるのか・・・そういった日常生活の中で決まっていきます。自分の行為、言葉、態度が自分で恥ずかしくないと思えるものか、常に考えてください。法律や規則を破らなければ大丈夫だとか、人に見つからなければ良いとか、そういった次元の人生を生きないでください。勇気を持つこと、困難に負けないこと、正直であること、忠実であること、人に共感すること・・・こういったことを実践し続けることは、本当に意義のあることです。
2つ目は、一人一人の人間を大事にしてほしい、ということです。APUは世界の大学の中でも、類い稀な多様性を持つキャンパスを創り上げてきました。多様な国や地域、文化、習慣、宗教などを背景とする学生が集うのがAPUです。そういった文化や考え方の違いがあることを前提に、さらに個人個人を認め合い、大学コミュニティのメンバーとして過ごした経験は、これからの人類社会のあり方を先取りするものです。APUではこういったありかたを「インクルーシブネス」と呼んで、大学づくりの基本としています。皆さんも、インクルーシブなAPU体験を生かして、これからの人生で出会う人たちを大事にしてほしいと思います。同時に、APUを経験した仲間(先輩、クラスメート、後輩)も大事にしてください。」
「皆さんが、APUで身につけた専門的能力、世界の友人と支え合うネットワークの力、そしてコロナ禍を乗り越えたレジリアンスを生かして、それぞれが解決に向けてリーダーシップを発揮してくれることを願います。皆さんのこれからの人生に幸多からんことを祈ります。ご卒業、本当におめでとうございます。」

―――学長からのメッセージの全文はこちらでご覧いただけます―――

学部卒業生を代表して、今年度の安藤百福名誉博士栄誉賞の受賞者である土井航大さん(アジア太平洋学部、日本)は、「APUで私が学んだことは2つあります。1つ目は、『やりたいことに向かって全力で行動すれば、何でもできる』ということです。私はAPUの国際的な環境を最大限に活用したいと思い、2回生で国際交流活動を行うコミュニティーを自ら立ち上げ、現在は「MUSUBU」という団体として、交流の場を作っています。コロナパンデミックの影響を受け、APUでも国際交流する機会の確保が難しくなっていた状況からスタートしましたが、これまでに40か国以上の学生が参加をしてくれました。学年、国籍を問わない交流を通して、参加者からは自分の目標や夢を見つける機会になったという感想を多くもらいました。昨年秋からは、別府の子どもから大人まで幅広い世代の方にも参加してもらえる活動に取り組んでいます。この交流活動の中で所属、国籍、年齢を問わず様々な人と出会えること、そして日本から世界、世界から日本へと目を向け、活躍する人が増えて欲しいというのが私の願いです。2つ目は『人との繋がり』の大切さです。皆さんもAPUでの4年間を振り返ってみると、自分と繋がった友人や教授など様々な人の顔が最初に浮かぶのではないでしょうか。日本全国、世界各国から集まった学生達。その多くが叶えたい夢を持っていました。そんな彼らと勉強、食事、旅を通して共に過ごした時間は私にとってかけがえのない時間となり、私の視野や価値観を大きく変えました。」「皆さん、APUで出会った大切な仲間達と、これからも切磋琢磨し、前進していきましょう!そして私たちが世界を変えていきましょう。 “Shape your world”」と挨拶しました。

また、大学院修了生を代表してCosmos Amoah(経営管理研究科、ガーナ)が、「私に関わってくれた全てのAPUの関係者の方々には『ブラボー!』を贈りたいです。APUのおかげで、故郷から遠く離れた場所に故郷ができました。90 カ国以上から集まった学生は物事についての解釈も様々ですが、APUは、ここで皆が調和して暮らすための優れた体制やシステムを見事に築いています。」「私はAPUで多くのことに挑戦し、様々な方法で自分の能力を試しました。ビジネスケースやエッセイの国際コンテストに参加して入賞したり、APUのためのビジネスケースを執筆したり、ティーチングアシスタントを務めたり、MBAプログラム再認証のための全てのパネル面接に参加したりしました。これらは忘れられない思い出となりました。」「2024年春卒業生・修了生全員に、『人と違え』ということを私は伝えたいです。良いことに褒美を与え、悪いことに罰を与える概念的な「飴と鞭」のやり方に異議を唱えましょう。全ての人にとって安全でより良い世界にするために、作り直しや考え直しをしましょう。私たちには果たすべき役割があり、『世界を切り拓く』よう教えてくれる大学であるAPUで学んだ期間に既にその役割を明らかにしてきました。」「古代ギリシアの哲学者ヘラクレイトスの言葉を私も信じています――人生で唯一不変なものは変化である。私たちはこの変化をより良い意味で受け入れる準備ができています。同窓生の皆さん、人と違うことをしましょう!」と呼びかけました。

式典の後には 恒例の帽子投げが行われました。卒業生たちの“We are APU”の掛け声と共に、数々の赤い学帽が一斉に高く舞い上がりました。卒業生は、笑顔で会場を後にし、それぞれが新たな人生のステージに向って歩き出していきました。

式典当日の映像は下記YouTubeでご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=ZwDEcfItzuQ&t=2s



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