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講演・シンポジウム|イベント|研究|SDGs
2022/09/15
2022年7月11日~13日にかけて、平野実晴アジア太平洋学部助教の専門演習を受講する3回生がAPU Project Ecocideと題したプロジェクトを実施しました。本プロジェクトは、国際犯罪としての「エコサイド」*を取り上げた日本初のイベントであり、エコサイドに関する議論を日本でも始めるきっかけとなることを目標に、開催されました。
企画は展示とメインイベントとで構成され、学生たちがこれまで学んできたエコサイドに関わる法知識が多く組み込まれました。7月11日から13日まで開催された展示会では、エコサイドの可能性のある環境破壊の事例を、学生が選んだ写真に説明書きを添えて紹介しました。また、APU生が独自にエコサイドを解釈し、制作したアート作品も展示されました。
メインイベントは7月13日に、対面とオンラインのハイブリッド形式で開催され、参加者はAPUのみならず、日本国内や海外の大学からも集まりました。ゼミ生によるプレゼンテーションが行われ、また、展示されているエコサイドの事例を法的な観点から分析する、参加型のワークショップも開催されました。
その後、Stop Ecocide Internationalの共同設立者であるJojo Mehta氏によるオンライン特別講演が行われ、エコサイドを学際的概念として認識することの重要性や、犯罪として理解されるための法整備について、最前線の知見について語りました。最後に、平野ゼミの最終学年のゼミ生が研究内容をポスターで発表し、専門家らが提示したエコサイドの定義案について独自の観点からの分析を説明しました。
* エコサイド
「エコサイド」は、ECO(「家」)と CIDE(「殺す」)を組み合わせた造語で、私たちの住む自然世界への大規模な損害やその破壊を表している。