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教育プログラム
2019/06/11
2019年5月22日(水)、1回生を対象とした「ピアリーダートレーニング入門」の授業で、APU卒業生の田村杏奴さん(アジア太平洋学部2004年卒業)とPak Andreyさん(国際経営学部2011年卒業)が、多文化・多言語環境を生かした学生生活および就職活動や卒業後の経験について語りました。
APU開学と同時に入学した第1期生である田村さんは、日本だけでなくオーストラリアでも就職・転職活動の経験があり、現在は世界に展開する語学学校に勤務されています。自身の経験を交えて、とにかく挑戦して自分で行動することや、学び続けることの大切さを伝えました。具体的にAPUでの学生生活でよかったことは、多様性に対して抵抗がなくなったこと、英語やプレゼンテーションの能力が高くなったことなどをあげ、しかし単に英語を学ぶだけでなく、APUの多様な環境を生かして、国際的な環境で仕事を円滑に進められるレベルの対話方法や意思決定プロセスを身に付けて欲しいこと、慣れない環境への耐性をつけるために、何にでもチャレンジして欲しいことをと伝えました。
2011年に国際経営学部を卒業したPak Andreyさんは、日本の大手食品会社を経て、現在は世界的IT企業に勤務されています。プレゼンテーションの中で、2択のクイズや、マインドフルネスを取り入れ、学生とコミュニケーションを図りながら、ご自身のルーツや在学中・卒業後の経験から、後輩学生を激励しました。英語で授業を行なう「ピアリーダートレーニング入門」のクラスには、昨年秋や今年春に入学したばかりの国際学生の受講生が多く、特にマイノリティの立場で日本で働く上で必要だったコミュニケーションスキルや日本語能力、異文化やプレッシャーと向き合うことの大切さ、APUでできた友人のネットワークが就職・転職に関する情報収集に大変役立った事例を紹介しました。またPakさんは自身の経験から、あらゆるデータを正しく理解し、EQ能力 (Emotional Intelligence Quotient、こころの知能指数) の向上を図る努力や、過酷なプレッシャーの中でも心身の健康維持を大切にして欲しいと後輩学生を激励しました。
APUでは、学生たちが相互に学びあい、協力しながら成長する仕組みである「ピア・ラーニング」を大切にしています。「ピアリーダートレーニング入門」では、対人関係能力や日英二言語でのディスカッション方法、時間管理についてなど、大学で学び生活する上で必要な力や自分の目標に合わせて多文化環境を活用する力を育成することを目的としています。この授業にもティーチング・アシスタント*が配置されており、授業の進行やグループディスカッションの方向付けなど、細やかに学生のサポートにあたりました。
今回の特別講義では、グローバルな環境で活躍している卒業生から、大学時代の経験やその経験がどのように仕事に活かされているかを語っていただくことで、1回生の早い時期に、APUの資源をどのように活かし学びにつなげていけるかについて、好奇心と積極性をもって考える機会の提供を目的としています。
*ティーチング・アシスタント:大学院生や学部生が講義や授業補助を行います。