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「佐賀関×APUみらい共創プロジェクト」実施

連携事業|社会貢献

2019/05/02

本学には、学生の「やりたい」という気持ち、そして、ひとつの取り組みについて深く考え、実行する姿勢を大学が応援する「イベント・プロジェクト支援制度」を設けています。 そのなかのひとつ、イベント・プロジェクト支援制度C型:企業・団体共創型プロジェクトは、企業やNPO等から、「APUの学生と一緒に協働をしたい」と申し出のあったプロジェクトの中から、学生のアイデアを活かし、成長にも繋がるプロジェクトを選び、参加する学生を公募して行うものです。

このイベント・プロジェクト支援制度C型の初の取り組みとして、2018年7月から12月にかけて、大分市佐賀関地域にあるパンパシフィック・カッパー株式会社佐賀関製錬所の協賛の元、大分商工会議所佐賀関支所と連携して「佐賀関×APUみらい共創プロジェクト」を実施しました。これは関アジ・関サバなどで有名な佐賀関地域をAPU生の目線とアイデアをもって街の良さを再発見し、街づくりに活かしたいという依頼を受け、佐賀関地域を促進させるためのプランを提案する共同プロジェクトとして実現しました。

このプロジェクトには6カ国・地域15名の学生が参加し、4チームに分かれて10月と11月に計3回、佐賀関地域を訪れて合宿やフィールドワークを実施しました。実際に地域の街並みを歩いたり、アドバイザーである同地域の方の助言を得ながらチームごとに調査先を選定して訪問したり、ヒアリング調査を行って直接地域の方の生の声を聞き、同地域に対する理解を深め、地域活性化のプランを考えました。また、その間に中間プレゼンテーションも行い、検討中のプランに対してアドバイザーの方々から鋭い指摘をいただきました。どのチームも準備は決して順風満帆ではなく、何度も議論を重ねてプランを練り上げました。

12月1日、佐賀関地域にある早吸日女神社の参集殿で最終公開プレゼンテーションを行い、4チームがそれぞれ考案した地域活性化のプランを発表しました。当日は50名を超える関係者や地域の方々が足を運んでくださり、最後まで学生の提案に耳を傾けていました。大勢の地域の方々の前での発表ということもあり、学生たちも緊張した様子でしたが、どのチームもこれまでの成果を、熱心に発表していました。

佐賀関地域に関係のある審査委員による審査の結果、地域に漂流してくる流木をアート作品として活用することで地域の活性化を実現する「まちなか流木アート」プランが最優秀プランに選ばれました。同地域の方からは、全てのチームに共通して、実質2ヶ月という限られた活動期間の中ではあったものの、学生の皆さんが発表した地域の課題はどれも実態に当てはまるものであったという声をいただきました。
この最終報告会をもってプロジェクトとしての取り組みは終了しましたが、その後も最優秀プランの実現に向けて佐賀関地域の方々と最優秀プラン選出チームの学生で協議を行いました。「まちなか流木アート」の実現に向けての活動は始まったばかりです。今後の動向にも、ご注目ください。



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