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ミネルバ大学の実践事例より「高等教育の未来」を考える教職員研修を実施

講演・シンポジウム

2018/09/19

7月31日、山本秀樹 元ミネルバ大学日本連絡事務所代表を講師に招き、教職員を対象に、「高等教育の未来」をテーマに講演をして頂きました。

2014年9月に設立されたミネルバ大学には、毎年世界中から多くの入学志願が寄せられ、合格率が2.0%以下という、合格することが世界で最も難しい大学と言われています。設立して間もない大学にも関わらず、なぜ、世界中から入学志願が寄せられるのか、また、キャンパスを持たず、滞在都市をキャンパスにするという他の大学に類を見ない同大学のコンセプトや運営スタイル、100%アクティブ・ラーニングを実現しているカリキュラムなどについて紹介をして頂きました。

「ある統計によると、世界の学生は国際的な教育を受けておらず、世界の大学生の2%だけが自国以外で勉強しています。海外へ留学した学生も半分以上が欧州や北米に行っています。世界のトップクラスの大学でも、留学生比率は15%程度です。世界の急速なグローバル化を考えると、学生と教育機関の両方にとってグローバル教育の欠如は大きな問題です」「社会の未来のニーズを満たすためには、国際的な経験だけでなく、実践的な教育が必要です。講義では、講義を通して学修するのではなく、学生は、自己創造のアイデアや解決策を用いて実践的な学修を促進する能動的かつ実験的な学修に取り組まなければなりません。また大学も、最新の情報技術を用いなければなりません。最新技術は、国境を越えた教育も容易にします」と山本氏は述べました。

近年、日本の大学は留学生募集に力を入れています。この戦略は、世界の大学のトレンドの一つでもあります。今回の講演は、APUの教職員にとって、世界中から集う学生にグローバルかつ実践的な教育を提供することの重要性を再確認できる機会となりました。



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