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別府ムスリム協会のAPU教員と学生らが 続けた地域での支援活動

社会貢献|SDGs

2016/05/20

カーン・ムハマド・タヒル 国際経営学部教授(パキスタン出身)を中心とした、大分県在住のイスラム教徒でつくるコミュニティ「別府ムスリム協会」は、2016年4月16日未明に起きた熊本地震の影響で大分県別府市内で避難している人々のために、パキスタンの郷土料理やインドネシアのミーゴレンなどを作り届ける活動をしました。この活動は、地震翌日の4月17日から、避難者が大方いなくなるまでの17日間続きました。

カーン教授が代表を務める同協会のメンバーの大半はAPUの在学生と卒業生であり、震災後、避難所にいる人々に何か出来ないかと話し合い、料理を提供することにしました。実際にどう実行するかは課題でしたが、市役所の助言を受けながら、初日には別府市内の小中学校など5ヶ所の避難所に料理を届けました。別府市内の礼拝所で午後から調理を始め、多いときは一日に300食の夕食を提供しました。この活動は、大分県内はもとより、日本全国に在住しているイスラム教徒からの支援物資や支援金で賄いました。

カーン教授は、「困っている人がいたら助けたい。また、私たちパキスタン人の多くは日本から奨学金等のサポートを受けているので、日本に恩返しをしたいと思い、この活動を始めました。活動期間中は、毎朝、市役所にその日に開設している避難所を確認し、全避難所に弁当を届けました。また、長期にわたり避難していることを考慮し、メニューが重ならないように工夫しました。この活動を通して、避難していた地域の人々と友好を深めることができたと思います」と述べました。

パキスタン料理 チキンカラヒ(チキンをスパイスで炒めたもの)をご飯の上にのせたもの

避難所での弁当配布の様子

本学学生らが参加し、礼拝所で弁当を箱に詰める様子


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