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講演・シンポジウム|来学者
2016/05/10
2016年4月12日(火)にキヤノンUSAの会長兼CEOである足達洋六氏が来学し、「技術発展への適応-分裂とトレンド」と題した講演を行いました。
足達氏は、技術がどのように人々のライフスタイルや将来に影響し変えていくかについて講演しました。その中で、変わっていくもの、特にどのように変化が起こるのかについて述べました。今ある構造が一度変われば、大きな変化を起こし互いに影響し合います。革新的な技術、コミュニケーション・ネットワーク、ボーダレス化した世界といったものがそうです。ボーダレス化した世界では、必要とされるスキルを持っている限り、どこにいようと仕事はあります。適切なスキルを身に付ければ、他との差別化が図れ且つ変化に対して適応力を身につけることになるのです。
足達氏はまた、高速データ処理が可能になったことにより可動性と敏捷性が向上し、現在より速く技術を取り入れることが可能になっていること、データ処理のスピードとメモリ容量の進化がより大量のデータ処理を可能にしたことについても話しました。技術は世界を変え、この変化を予測した会社は莫大な年間収益を得る一方で、変化についていけない会社は取り残されていきます。つまり、会社は適者生存をかけて常に厳しい判断を迫られているという認識をもたねばなりません。
足達氏はまた変わらずにいることについて述べ、人間が技術をコントロールすること、そして人と人との相互作用が人間性を深める最良の方法であると強調しました。もし人が厳しい状況に直面したら、その人は自分についてよく考え、その人を取り巻く環境に対する理解を深めなければなりません。足達氏は学生に学校で習ったことと実社会とのギャップを、インターンシップなどの活動で埋めるように、出会いは素晴らしい機会を導くものであることを忘れないようにと、そして、私たちは「適者生存」の、絶え間ない変化の只中にいることを述べました。最後に、学生が自分の才能を見出す必要があること、所属する組織と個人の生活両方の面で成長していくことが必要であることを強調しました。そして、成功の鍵は時間という限られた資源を人生の中でいかに効果的に配分するかということであるという言葉で締めくくりました。