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卒業生、学生、教員、職員でAPUの未来像を白熱議論(SGUキックオフイベント)

イベント|SGU

2015/02/25


2015年2月14日(土)と15日(日)の二日間にわたり、APUキャンパス内多目的ホールにおいて「-SGU Kickoff Event- Shape Your World, Shape Our Vision: Bringing APU to the Next Stage」が実施されました。
SGU(スーパーグローバル大学創生事業)の取り組みを通じてAPUが目指す将来像について、熱いトークを二日間にわたって繰り広げました。
今回の取り組みのユニークな点は、卒業生・学生・教員・職員の4者が同じテーブルについて、立場や年齢や国籍や文化を超え「APU人」として一緒にAPUのことを考え、語り合ったことです。このような取り組みはAPU史上初めてのことでした。
2日間の延べ参加人数は約70名、20の国籍を数えました。その中には24名の校友会各チャプターから遠くはトンガやインドから集まってくれた校友達が含まれます。11グループに分かれてグループワークを行いました。
13:30より是永駿学長の開会の挨拶から始まり、総合ファシリテーターである平井先生(教育開発学修支援センター)が2日間のグループワークの説明をしました。続いてスチューデントリーダーによるアイスブレークがあり、いよいよディスカッションが始まりました。
今回のグループワークでは AI (Appreciative Inquiry) という手法がとられました。これはAPUの持ち味や強みをまず探り、それを最大限に発揮した未来のAPUを描き出すというものです。
まずはじめに2人組で「APUでの心に残る体験について振り返り、APUにおける私たちの元気の素を探る」ために、「Hi-Point Interview」を行いました。お互いにAPUでの様々な体験(High Point)を語りあった後、相手の話の内容をグループ内で発表しました。
それに続いて、同じく二人組でAPUでの大切な経験の中から「Positive Core探し」をしました。Positive Coreとは「その人に元気や幸せをもたらし、心を動かす何か」のことです。相手の話の中からPositive Coreを見つけ出し、それを書き出しました。次に書き出したものをグループ全員で見ながら内容別にグループ分けをしました(いわゆるKJ法です)。そうすることで、グループでの「APUのPositive Core」が見えてきました。
次にそのPositive Coreを、紙粘土やリボンや発泡スチロールなどの様々な素材を使ってオブジェを作り、言葉だけではなく、「見える形」に創造するという作業が行われました。APUを太陽や船や木などで表現し、様々なキーワードをそれに載せて理想のAPUとその価値が「かたち」になって見えてきました。

予定では夕食はパシフィックカフェに移動してとる予定でしたが、各グループともPositive Core作りに没頭していたため、急遽みんなで協力して食べ物や食器などを多目的ホールに運び込むことにしました。ここでも卒業生・学生・教員・職員が一つのことを力を合わせてやる「APU力」が発揮され、すばやい準備ができました。食事中も各グループで話しに花が咲き、立場や年代を超えたコミュニケーションが深まりました。
食後は作ったオブジェの発表が行われました。11グループがそれぞれ趣向を凝らせて作ったオブジェを前に、APUのPositive Coreを順番に発表しました。中には、モノではなく、人体で表現したチームもありました。比較的多くのグループから出されていたのがChallengeとChangeでした。常に新しいことに挑戦しながら自己改革を続けることがAPUの価値の源泉であると考える人が多いようです。


初日はこれで終了しましたが、全員の集合写真をとって解散した時にはすでに予定の20:00をまわっていました。

2日目の15日(日)も初めにスチューデントリーダーによるアイスブレークとして、ダンスが行われました。これで雰囲気が一気に盛り上がりました。これを見た是永学長が、ぜひこれを今後APUの定番ダンスにしたい、とコメントするほどでした。

続いて、前日のAPUの特徴やPositive Coreに基づいて、理想のAPU将来像とその実現のために我々は何をすべきか、についてのディスカッションが行われました。現状にとらわれず、APUのベストの姿を考えました。どんな価値観を大切にしているのか、具体的にどんなカリキュラムやプログラムに取り組んでいるのか、そしてそれがまわりにどんなインパクトを与えているのか、といったことを軸に昨日と同じグループで話し合いました。
その結果、実に様々なアイデアが生まれてきました。その例としては、海外へのキャンパス拡大(ボーダーレスキャンパス)、遠隔教育の展開、更なるアクティブラーニングの深化、多彩な言語教育、国際機関とのパートナーシップ、コミュニティーに対する授業の開放、教育の強化による大学院進学の促進、校友の実務教育面への参画、校友との連携の強化、付属校の設立、専門教育の多様化、インターシップの強化、初年次のワークショップの強化、アジアのビジネススタディの創出、校友によるインターシップや就職への協力、世界的なコンペやカンファレンスへの学生派遣、学生の活動参加に対する認定証等の発行(とその内容の説明のウェブ)、学生を校友・教職員でサポートする体制の確立、校友による実社会の学生へのイントロダクション、職員の学生活動への参画の促進、校友に対するオンライン言語レッスンの展開、などです。あるグループからは、そういった取り組みを通じてAPUが「愛の波」を起し、世界を平和に導きたい、という壮大なビジョンが出てきました。


発表の仕方はグループごとに違っていましたが、どのグループでも学生が元気良く、はるか年上の教職員にも臆することなく意見を言い、発表していたのがとても印象的でした。校友・学生・教員・職員の4者が協力して一つのことに取り組む、これこそが実はAPUの力の源である、と言っていた参加者もいました。

ここでグループワークは終わり、次に近藤SGUタスクフォース座長よりAPUにおけるSGUの取り組みについて説明がありました。ここまで議論されてきた様々なAPUの将来構想の中にSGUのプロジェクトのなかで取り組み予定とされていることも多くあったため、SGUは理想のAPUの具体化に向けた大きなプラットフォームとなる、と参加者は受けとめておられました。また、SGUでは大学の様々な活動に校友の力を借りることが計画されていますが、その内容について詳しい説明があり、参加した校友に対して、校友会の各チャプターにその情報を伝えていただくようにお願いいたしました。
*SGU: https://www.apu.ac.jp/home/news/article/?storyid=2577

最後に是永学長より、このイベントへの参加のお礼と、APUが今後、世界でもトップクラスのグローバル教育大学となるという決意表明がありました。
なお、今回のKickoffイベントで出された貴重なご意見は、今後のAPUの長期的な政策を検討する中で、様々なかたちで参考にさせていただきます。こうした取り組みを重ねて、みんなで作るAPUの将来にぜひご期待いただくとともに、今後ともご支援をよろしくお願い申し上げます。
最後に、お忙しい中参加いただいた皆様に御礼申し上げます。

参加者の声を一部ご紹介します。
・Otsukare samadeshita for all the arrangements for us alumni to be part of this very important event. We look forward to great successes for APU in the coming years, we're proud to be part of this milestone for APU and current and future students esp from Tonga. Arigatou Gozaimasu ofa atu.
・学生や教職員が垣根を取っ払ってディスカッションし、短い時間でも多くのアイディアが湧き出て、一つのプロジェクトをまとめていくプロセスが面白かった。多くの学生に経験して欲しい。
・2日目のコンテンツ(具体化へのプロセス)が特に役に立ちモチベーションにつながった。明日からのモチベーションに直結するイベントであった。学生が企画するイベントとしてまたできるととても良いと思う。
・I am speechless. Thank you very much for inviting me. I suggest to pick the best students and make them work on this project and at the end of a semester, bring professors, staff along students and alumni together to see how much improvement has been made and what is the next step.
・For the first time I felt how much every member of APU family is willing to contribute to have a “better APU”, from students, alumni, staff and faculties. Everybody is energetic, we need to utilize this enormous valuable core of APU. The best part of these two days was the time we had to talk/share and brainstorm between us (students, alumni, faculty and staff).



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