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九州発・世界へ「半導体ビジネス人材育成プログラム」成果報告会を開催

教育プログラム|連携事業|社会貢献

2025/09/26

2025年9月9日(火)、国際経営学部の藤田正典教授が担当する「半導体国際ビジネスマネジメント人材育成プログラム」の成果報告会を開催しました。

日本政府が推進する半導体産業強化においては、高度な技術者の育成に加え、国際的な視野とマネジメント力を備えたビジネスリーダーの確保が重要な課題となっています。本プログラムは、理系分野を持たないAPUの強みである多文化共生の視点から、九州発の半導体ビジネスに貢献できる人材育成を目指し、2025年度新たに独自プログラムを開発しました。大分県内を中心に約15の企業・団体と連携し、7月から9月にかけて実施。学部生・大学院生およそ20名が参加し、半導体業界の最前線で活躍する専門家による講義や九州エリアの関連企業の視察を通して、サプライチェーンやビジネス戦略に関する知見を実践的に学びました。

報告会には協力企業などからもゲストを招き、「世界の中のシリコンアイランド九州の将来像」をテーマに学生たちが4グループに分かれて発表しました「幼少期から半導体への理解を深める教育・広報活動の必要性」や「工場誘致などの産業振興における地域理解・文化的橋渡しの重要性」、「根強い需要を持つ分野から先端技術へのアプローチを図る戦略」など、多角的な視点からのアイデアが示されました。

発表後のディスカッションでは、学生とゲストが「半導体業界で働くこと」をテーマに率直な意見を交換。ゲストからは、分野や領域の垣根にとらわれない発想や異分野連携の重要性など、今後の産業発展に向けた期待の声が寄せられました。また、多文化環境で生活するAPU生ならではの柔軟な発想力にも期待が寄せられました。

本プログラムは文部科学省「大学の国際化によるソーシャルインパクト創出支援事業」の一環として産学連携で実施された正課外教育です。産業界・地域社会・大学が一体となって取り組み、次世代の半導体産業を担う人材育成に向けた大きな一歩となりました。



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