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社会貢献|講演・シンポジウム|イベント
2025/08/27
2025年7月28日(月)、別府市が主催する「第1回 新湯治・ウェルネス人材育成セミナー」が開催され、セリック・メイルマノフ副学長(サステイナビリティ観光学部・教授)が講師として登壇しました。
別府市が提唱する「新湯治・ウェルネス」は、新たな観光の形を推進するための取り組みの一環です。温泉の効果を科学的に「見える化」し、自然・食・文化などの地域資源と掛け合わせることで、「心身の健康増進」と「長期滞在型観光」の確立を目指しています。今回のセミナーは、参加者に「新湯治・ウェルネス」の人材育成に興味を持っていただくことを目的に開催され、将来的にはこの分野の核となる人材の育成と、新たな産業の創出につなげていくことが期待されています。
第1回目となる今回は、「温泉の効能と効果-別府の自然の魅力の背後にある科学を解き明かす-」をテーマに開催されました。健康科学や人体病理学を専門としているメイルマノフ副学長は、別府市の新湯治・ウェルネスアドバイザーを務めており、講演では、温泉療法(バルネオセラピー)としての入浴、飲泉、吸入などの多様な利用法や、筋骨格系の痛みの緩和など歴史的に知られる効能に加えて、現代の科学的アプローチによる最新の研究成果について紹介しました。メイルマノフ副学長は、別府を「健康のための生きた実験室」と表現し、その豊かな自然と温泉資源の価値を強調しました。セミナーには、定員を上回るおよそ50名が参加し、温泉の効能に関する科学的知見や地域資源の活用方法について学び、活発な質疑応答が交わされました。