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学生生活|イベント|SDGs
2025/07/24
7月5日(土)、APUのProject Bの支援を受けて活動する学生団体クリアセル(Kuri)が、竹工芸ワークショップ「KuriShop」をAPUキャンパスで開催しました。イベントは「Heart to Home」をテーマに、持続可能なデザインと文化交流を通じて、APU生と大分のアーティストとのつながりを深めることを目指して開催されました。
クリアセルは、持続可能性や世代間の対話を重視しながら、伝統工芸を通じて、デザイン思考と地域交流を推進する団体です。2025年1月の活動開始以降、これまでに複数の企画を実施しています。今回開催されたワークショップ「KuriShop」には、30名が参加しました。竹工芸作家の工房HUTANさんと南川友希さんを招き、参加者それぞれが自宅から持参した思い出の品をもとに、アーティストと参加者が共同してオリジナル作品を制作しました。制作の際は、持ち寄られた品々が会話のきっかけとなり、物にまつわるストーリーや感情が作品づくりの出発点となりました。この展開はまさにデザイン思考の実践であり、参加者たちは対話を通じて手を動かしながら、そのプロセスを体感しました。
ワークショップでは、アーティストによる技術の紹介や、竹の裁断・加工のデモンストレーションも行われ、参加者は手作業に込められた丁寧さや心配りに感銘を受けました。イベント後のアンケートでは、参加者の100%が「楽しかった」と回答し、さらに90%以上が「リユースやアップサイクルに挑戦してみたい」と答えました。参加者の一人は、普段は廃棄されるような素材の中にも美しさを見出せたと語りました。
また、本イベントは参加者にとって、技術習得の機会にとどまらず、手仕事を振り返るきっかけとなりました。参加者の一人は、「竹細工の制作には長い時間がかかります。作品にはその分、どれほどの愛情が注がれているのかを実感しました」と感想を述べました。別の学生は「自分たちの手でクラフトを作ることで、どこでも“ホーム”を作れると気づきました」と振り返りました。
異なる言語や文化背景を持つ参加者が集まる中でも、アートという共通言語を通じて自然なコミュニケーションが生まれました。共に創る体験を通じて、クリアセルが大切にする「共感」「つながり」「居場所づくり」の価値が自然と共有されていきました。
今後クリアセルは、11月に開催される「ベップ・アート・マンス」にてイベント「KuriPath」を実施予定です。これまでの活動を踏まえた創造的な展示を通して、一つひとつの作品に込められた想いと、新たなつながりを発信していきます。