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イベント|25周年
2026/02/19
12月15日(月)、立命館アジア太平洋大学(APU)にて、開学25周年記念事業の一環として、「異文化感受性研修」を開催しました。本学の教育ビジョンのもとで、多様性を活かした教育・組織を実現するための同研修には、学内・外の教育関係者・自治体・企業・卒業生など、約150名が対面とオンラインで参加しました。また、本研修は九州工業大学との共同FD/SD(教職員研修)も兼ねたことで、多文化共修を連携推進する役割も担いました。
講師には、異文化感受性アセスメント(IDI:Intercultural Development Inventory)のシニアトレーナーであり、米国Interculturalist LLC代表のメーカー亜希子氏をお招きし、理論編、理論に基づく応用編、個別コンサルテーションの三部構成で実施されました。
第一部では、メーカー氏が、異文化感受性発達理論について紹介し、発達の5段階(否定、二極化、最小化、受容、適応)をわかりやすく解説した後、参加者が自らの異文化感受性について認識を深めるワークを行いました。メーカー氏は、例としてコーヒー初心者とコーヒー通の「コーヒー体験」における感覚(香りや味わいの感じ方)の違いを挙げ、異文化への感受性も同様に、意識的に経験を重ねることで発達し、理解できる可能性が高まると説明しました。
第二部は、理論の応用編として、多様性から生じる問題をテーマにしたケーススタディが行われ、各グループの代表が異文化感受性の発達段階をもとに実演し、メーカー氏がフィードバックを行いました。このワークを通じ、メーカー氏は組織における議論では、議論に参加する人の「発達的多様性」が影響を与えており、それを認識する重要性を強調しました。そのうえで、自分と他者の共通点や相違点を理解し、自らの関わり方を主体的に選択することを提案しました。第三部は、参加者の希望のテーマに基づき、コンサルテーションを実施しました。
参加者はセミナーを通して、異文化感受性の視点から日常の対話や関わり方を捉え直し、違いに対する視座と影響、そして発達について理解を深めました。参加者からは、学生を支える立場にある私たちこそ、このような自己理解・他者理解の時間を意識的に持つことが大切であることや、自分の意識と実際の行動に乖離があることもわかり、絶えず発達、成長を考えていきたいなどの声もあがりました。
APUは今後も、開学以来培ってきた多文化・多様性教育の知見を社会へと還元し、教育・組織・地域における相互理解と共創の促進を進めていきます。



