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APUサステイナビリティ観光学部×大分銀行 寄附講座「持続可能な観光まちづくり講座」を実施

教育プログラム|連携事業

2025/12/03

APUは2021年から、大分銀行との共催で寄附講座を開講しています。本講座では主に大分県内の観光資源活用をテーマとし、今年度は特に「持続可能な観光まちづくり」がメインテーマに掲げられました。久保隆行サステイナビリティ観光学部教授、楢本譲司非常勤講師の指導のもとサステイナビリティ観光学部の学生が受講し、また、一般聴講も可能な公開講座には、市民の皆さんがオンライン・対面で受講されました。

今年度の対象地域は豊後大野市、中津市、玖珠町の3か所でした。講座では、大分銀行の協力・支援で各地域の専門家を招いた講義を開催し、受講生たちは座学で知識を修得したうえで、現地でさまざまな施設や関係者を訪れてフィールドワークを行いました。

最終回には大分銀行 宗麟館のソーリンスクエアにて、学生たち4チームによる公開発表会を行いました。発表会には、中津市 産業経済部 観光課課長 佐藤健氏、玖珠町 商工観光政策課課長 秦久里子氏、大分銀行 地域創造部副部長 那波浩幸氏、山根友美サステイナビリティ観光学部准教授が特別審査員として招かれました。学生たちは講義とフィールドワークを経てまとめあげた観光活性化案を、審査員と聴講者に向けて発表しました。

発表では、各チームがフィールドワークで特定した地域の課題を提示したうえで、解決に貢献する観光プランを提案しました。住民を地域魅力発掘コーディネーターとして育成する事業や、「おとぎばなし」をテーマに町をまるごとキッズミュージアム化する案、音楽フェスを開催して九州を代表する「チルフェス」に育てる企画、電動シェアサイクルと田んぼアートの導入など、個性的な案が打ち出されました。学生たちはそれぞれ資金調達の方法も挙げ、実現可能性の高さを示しました。審査員からはリサーチ手法や差別化など具体的な質問が挙がり、各チームは考察を深めていました。審査の結果、子育て世代をターゲットに子どもが楽しめる観光活性案を提案したチームが、対象の絞り込みと企画の実現可能性の高さが評価され、優勝をおさめました。

今後本講座は、中津、玖珠エリアをテーマに、学生の提案を契機とした観光消費増加策事業化を最終目標に、毎年度の継続した開講を予定しています。

久保隆行教授のコメント

本年度の大分銀行様による寄附講座は、本講座を担当されている大分銀行地域創造部の皆様によって、これまでの授業方法にさまざまな改善が加えられました。グループ課題のフィールドを事前に中津市・玖珠町に絞り込んだうえで、フィールドワークのプログラムを綿密に計画し、受講生による提案づくりの時間がこれまでよりも多く確保されました。また、中津市様および玖珠町様からは、ご講義と現地訪問において多大なるご協力を頂戴しました。このような恵まれた授業環境を受けて、受講生たちはそれぞれの提案において十分以上に応えてくれたと感じています。
次年度以降も本寄附講座がさらに発展しつつ、大分地域の「持続可能な観光まちづくり」に寄与していけることを祈念いたします。

APUサステイナビリティ観光学部×大分銀行 寄附講座の様子
APUサステイナビリティ観光学部×大分銀行 寄附講座の様子
APUサステイナビリティ観光学部×大分銀行 寄附講座の様子
APUサステイナビリティ観光学部×大分銀行 寄附講座の様子
APUサステイナビリティ観光学部×大分銀行 寄附講座の様子
APUサステイナビリティ観光学部×大分銀行 寄附講座の様子
APUサステイナビリティ観光学部×大分銀行 寄附講座の様子
APUサステイナビリティ観光学部×大分銀行 寄附講座の様子


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