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学生団体「想(COCORO)」がイベント「障がいとAPUの未来会議」を開催

学生生活|イベント|SDGs

2025/02/04

1月22日(水)、学生団体「想(COCORO)」が、イベント「Remove the Barrier『障がいとAPUの未来会議』~インクルーシブキャンパスへの第一歩!~」を開催しました。COCOROは、APUキャンパスのダイバーシティ&インクルージョンを、障がいも含めて実現することを目指して活動する学生団体です。今回の企画は、APUの学生イベント支援制度「プロジェクトA」を利用し、開催されました。

イベントでは、「障がいを持って通学するうえで困ること」をテーマに、ディスカッションとワークショップが行われ、約20名の学生と職員が参加しました。冒頭では、キャンパスを障がい者の視点から見られるきっかけとなるよう、参加者が車いすで施設を利用する体験や、目隠しして白状を持ち点字ブロックを歩く体験などが行われました。車いすでグリーンコモンズステージ横のスロープを通過する体験では、スロープを上る際に車輪が重くて大変であると同時に、降りる際もスピードが出すぎないようコントロールするのが難しい、という驚きの声があがりました。

ディスカッションでは「障がいを持つ学生がAPUで困ることは何だと思う?」というテーマが掲げられました。ファシリテーターから、障がいのある人を想像するだけではなく、自分も当事者になる可能性があることをふまえて考えるというポイントが提示され、参加者は活発に意見を出し合いました。身体に障がいを抱えるひとにとって授業の合間の10分間では移動が困難なのでは、身体や精神に障がいを抱えるひとが対面での授業参加が難しい場合は、適宜オンライン参加を可能にすべきでは、など、授業のありかたへの問題提起もありました。最後にファシリテーターから、「APUは本当に多様性を受け入れているのか?」という質問が投げかけられ、各々のもつ当たり前を疑い、一般的に語られる多様性以外に目に見えない違いや困難を想像することを、参加した学生ならびに職員に促しました。団体は、全てのひとを取り残さないより良いキャンパスを願い、ディスカッションで挙がった意見をレポートにまとめ、大学に提出する予定です。

イベントを企画した小野千尋さん(APS3回生、日本)のコメント:

想COCOROの立ち上げ後、初めて開催したこのイベントは、参加された方々のおかげで非常に充実した時間にすることができました。私自身障害を持ちながらAPUで生活する上で、困ることが度々あり、APUの中にあるバリアについてみんなで考え発信する機会を作りたいという思いから、今回のイベントを企画しました。イベントで皆さんから頂いた意見をもとに、今後も「障がいを持つ学生も通いやすいキャンパス環境を整える」ための様々な活動を展開していきます。またこの団体が、障がいを持つ学生も持たない学生も共に意見を発信できる、そんな場所になれればと思います。

団体代表 大口瑛美莉さん(APS3回生、日本)のコメント:

想COCOROは、多様性への理解を深められるAPUキャンパスにおいて、心体どちらも含めた障がいを誰もが理解し、受けいられる環境づくりに後も努めてまいります。障がいについて考える際に最も必要なのは、「当事者意識」であると思います。今現在、障がいを持っていない学生も、事故や怪我によって車椅子生活を余儀なくされたり、当然心の病を患わったりすることもあるのが現実です。したがって、「障がい者と障がいがない自己という二項対立」ではなく、誰もが障がい者になりうるという意識を持つ必要性を、活動を通じて広めて行きたいと考えています。限られた大学生生活を誰もが充実したものと出来るように、APUを、障がいがよりオープンに受け入れられる大学に、一緒に変えていきませんか?



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