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教育プログラム|来学者
2021/02/22
2021年1月26日(火)、「旅行産業論(Travel Industry)」(担当教員:アジア太平洋学部BUI Thanh Huong准教授)に、IHG・ANA・ホテルズグループジャパン*のCEO Hans Heijiligers(ハンス・ハイリガーズ)氏がゲストスピーカーとして登壇しました。本科目はアジア太平洋学部の英語開講科目で、約200名の学生がオンラインで受講しました。
*IHG・ANA・ホテルズグループジャパンは、インターコンチネンタルホテルズグループ(IHG®)の日本でのホテル運営会社です。
Heijiligers氏がCEOを務めるIHG・ANA・ホテルズグループジャパンは、2019年に別府市明礬地区にオープンしたANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパをはじめとする日本での「インターコンチネンタル」ブランドのホテルを運営しています。インターコンチネンタルホテルズグループ(IHG®)と本学は2018年から連携協議を進めており、今回その一環としてHeijiligers氏のゲスト登壇が実現しました。
今回の授業では、Heijiligers氏から新型コロナウイルスの観光産業への影響や、リーダーシップの観点でパンデミックから学んだ教訓についてお話いただきました。Heijiligers氏はコロナ禍で観光産業には変革が求められており、観光産業で働く者として特に以下3点について考える必要があると話しました。
第一にホテルのオーナーそして顧客(宿泊客)の立場になって考える姿勢、第二にテクノロジーの進歩が産業にどのような影響があるか考え、経営に有効活用すること。最後に観光産業に寄せられる環境と健康、地域社会とのつながりへの社会的要請を経営者として拾い上げ、自らの企業での取り組みとして示していく重要性について話しました。
リーダーシップという観点では、すべてを知っている知識型のリーダーはもはや求められておらず、チームと連携を取ってリソースを効率的に使いながら経営ができるリーダーが必要であると話しました。
受講生からは、Heijiligers氏が旅行産業を自らのキャリアに選んだ理由や、デジタル化社会の中での経営についてなど、次々と質問が寄せられました。Heijiligers氏は最後に、コロナ下の困難な時を乗り切るためにはリーダーとして飾らず、そのままの自分で従業員との信頼関係を築いていくことが重要であると自身の経験を踏まえ語りました。
インターコンチネンタルホテルズグループ(IHG®)と本学は、2023年開設を目指し設置準備を進めている観光系新学部とも関連し、教育・研究面での連携の可能性について今後も協議を進めてまいります。