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久保隆行教授が2020年度日本都市学会賞(奥井記念賞)受賞

受賞|研究

2020/11/19

このたび、アジア太平洋学部(APS)の久保隆行教授の著書『都市・地域のグローバル競争戦略 』(時事通信社、2019年1月発行)の業績が評価され、2020年度日本都市学会賞(奥井記念賞)を受賞しました。

日本都市学会賞(奥井記念賞)は、日本都市学会の初代会長である奥井復太郎氏の没後、その業績を記念して「奥井賞」として、優れた研究の成果を顕彰するものとして創設されました。以降「日本都市学会賞(奥井記念賞)」として継続され、1969年に第1回の選定が行われて以来、これまでに71件の著作に対して同賞が授与されています。

受賞理由として、「世界都市論の理論的フレームワークについて体系的にサーベイしたうえで、世界都市論の実証化と位置づけられる主要な世界都市ランキングの構造、特質について比較研究し、世界都市ランキングに共通する指標をもとにして、日本の都市におけるグローバル戦略の構築を展開するという試みを行った野心的な著作であり、(中略)非常に情報量があり、世界都市レベルの研究を丁寧におさえたうえで、さらに地方中枢都市レベルにまで展開している点、地方圏の自治体におけるビジョン作成や政策立案に際して、有益な方法論を提供することが期待される」と評価されました。

2020年10月31日(土)に神戸学院大学において授賞式が行われました。
授賞式では司会より受賞理由が報告され、浦野学会会長から賞が手渡されました。
久保教授は受賞スピーチの中で、著書において福岡をモデルに都市の階層性や序列をグローバルな視点で分析したこと、衰退しつつある地方都市であってもグローバルな地位を把握し、ネットワーク形成によって自律的にに発展できる可能性を指摘したこと、などを説明し、この本を都市や地域づくりに携わる方々に参考にしていただければありがたいど述べられました。そして最後に、2013年に同学会に入会して、様々な可能性が広がったことにお礼を述べられてスピーチを締めくくりました。 久保教授の益々のご活躍が期待されます。

<受賞のコメント>
この度は、このような歴史の長い栄誉ある賞をAPUの一員として受賞できたことを大変光栄に思っています。本書は、APUからの学術図書出版助成を含め、多くのお力添えをなくして出版することはできませんでした。ご協力いただいた皆様に心より御礼申し上げます。


久保教授(右)と浦野会長(左)写真提供:日本都市学会



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