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第1期生から4社が起業 「APU起業部」活動報告会

教育プログラム|SDGs

2019/08/09

2019年6月22日(土)立命館東京キャンパスにて、APU起業部の活動報告会を実施しました。今回の報告会は、昨年12月から今年2月の間に行われたクラウドファンディングの支援者の皆様へのリターンの一環として企画され、会場には支援者、卒業生、報道関係者を含む約70名が集いました。

出口学長は挨拶で、「去年の7月16日にAPU起業部を立ち上げて、全部で4社が起業しました。本当に学生たちが良く頑張ったと思います。クラウドファンディングでこの活動を支援してくださった皆さんに深く感謝申し上げます」と述べました。

報告者1人目は、「完全無料のスーパーマーケット」の立ち上げを計画している古川光さん(アジア太平洋学部2回生、国内学生)で、毎日大量に廃棄される食品ロスを減らしたいと、すでに同様の活動を行なっているオーストラリアのオズハーヴェストをモデルとした『誰でも利用できる』完全無料のスーパーマーケットの計画を発表しました。
古川さんの報告は参加者から高評価を得た一方で、「社会福祉が充実しているオーストラリアで、オズハーヴェストのような場所がなぜ必要なのかという背景は知っているのか」、「消費期限が迫ったものや切れたものを扱うとのことだが、品質の担保はどうするのか」という厳しい質問も投げかけられました。

報告者2人目は、アフガニスタンの教育を変える学校づくりを目指しているPAYKAR Ataullah(国際経営学部2回生、アフガニスタン)さんで、アフガニスタンの教育の質を向上させ、どの人も平等に教育が受けられる仕組み作りについて発表しました。会場に来ていた卒業生からは、自身も「同じような取組みを別の国で始めている。協働できるかもしれない」と発言があり、在学生の活動を支える卒業生の姿を見ることができました。

報告者3人目は、革製品の生産販売を通じて、バングラデシュの環境問題・女性の地位向上・識字率の向上に取り組むSUJOY Muhammad Nazmus Sadatさん(経営管理研究科修士課程、バングラデシュ)で、既にAPUで販売を始めている革製品の紹介や、今後は革製品のみならずアパレルにも商品展開をしていくという2019年の目標を発表しました。

報告者4人目は、「旅行体験の売買で、旅行計画のめんどくささを無くすアプリ」の開発で起業を目指す内山浩輝さん(アジア太平洋学部3回生、国内学生)で、自身の個人的な体験がこのアプリの開発のアイディアにつながったと話し、ビジネスプランを実行に移していくための課題などを報告しました。

クラウドファンディング支援者の皆さんと学生たち、そして報告会に駆けつけた卒業生たちの交流会では、更に活発な意見交換が行われ、起業部の学生たちにとって、起業への思いを更に強くするきっかけとなりました。

「APU起業部」第1期生では、合計4社が晴れて起業することとなりました。7月14日(日)には、第1期生の修了式がAPUで開催され、同日第2期生43名が新たに活動をスタートさせました。



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