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講演・シンポジウム
2015/08/21
2015 年7 月25 日(土) 立命館 東京キャンパスで、「世界市民育成のフロンティア~高・大・企業が連携した人材育成とは~」と題した高等学校教員対象フォーラムを開催しました。関東の高校を中心に13校から約20名の教員が参加しました。
本フォーラムは、急速に進むグローバル化のなかで、世界で活躍できる人材の育成を課題に、高校・大学・企業がどのような連携ができるのか、その新たな可能性と目指すべき到達点を模索するために開催しました。フォーラムの第一部では、平井達也准教授 (APU 教育開発・学修支援センター)が司会を務め、近年のグローバル化と人材育成、グローバル人材がいかに求められているかという説明を行なった後、高校・大学の教員、企業の人事担当者らプレゼンターの発表が行なわれました。
黒澤眞爾氏(関東国際高等学校 副校長)のプレゼンテーションの様子
「外国語科近隣語コースの目指す形とその取り組み」をテーマに発表を行なった。
また、第二部では、パネルディスカッションが行なわれ、「世界市民とは何か」、「内向きと主体性をどのように捉え教育に反映すべきか」「企業から、大学・高校へ、高校から大学へ、大学から高校へ期待すること」など参加者からの質問をテーマに意見交換を行ないました。
上記の質問に対して、「世界市民は、リーダーだけでなく、リーダーを支える市民として役割を果たすことができる人材である」「日常的に意図的な場と機会を作ることで、主体性を育てることが大切である」「高校から大学へ期待することとして、大学の学びを通じて深い話ができるような仕組みを作ってほしい、高・大連携の共同プログラムを実施してほしい」など、各パネラーが意見を述べました。
パネルディスカッションの様子、左から市村裕子氏(都立国際高等学校 副校長)黒澤眞爾氏(関東国際高等学校 副校長)、
横田雅弘氏(明治大学 国際日本学部 学部長)、清水直人氏(ユニ・チャーム株式会社 Global 人事総本部)、
近藤祐一教授(APUアジア太平洋学部)平井達也准教授(APU 教育開発・学修支援センター)
参加者に実施したアンケートにおいて、「世界市民」という言葉には、「グローバル人材育成」という中等教育では共感されにくいイメージを、より理解しやすい教育目標として設定しやすいものであると感じた」「高校教員として、大学、その先を見据えた教育のあり方を考える良い機会となりました」「主体性を培うためには、場と経験を与える。待つことや正解を求めないこと、揺さぶる、というキーワードはまさにその通りだと納得できました」など感想を述べました。