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教育プログラム|連携事業
2015/07/31
2015年7月18日(土)、19日(日)、高校生を対象にした「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI」を、APUで開催しました。今年で9回目となる今回のセミナーには、岩田高等学校、大分舞鶴高校、大分工業高等専門学校、福岡県立三池高等学校から計52名が、参加しました。
「ひらめき☆ときめきサイエンス」は、将来を担う学生の知的創造性を育むこと、日本学術振興会の科学研究費補助金による、研究成果を発信することを目的にしたプログラムです。
今回のイベントでは、日本学術振興会、APU、アジア太平洋イノベーション・マネジメント・センター(AP-IMAC)の協力にご協力いただき、中田行彦APM教授を実施代表者として、「日本のモノづくりと国際経営―液晶電卓の誕生から液晶テレビ、太陽電池へ―」と題したセミナーを、開催しました。受講生は、日本のモノづくりと国際経営をテーマとし、液晶電卓の誕生から、液晶テレビへ発展する技術開発を学びました。セミナーでは、まず中田教授が「液晶のしくみ」や「液晶から見た日本のモノづくり」について講義しました。そして、シャープ株式会社の大分技術センター元所長 首藤 義久氏の協力を得て、参加者はノートパソコンを分解し、日頃あまり見ることないパソコンの内部や液晶のしくみ、半導体について学び、観察しました。また、国内および国際学生によるティーチング・アシスタント(TA)のサポートを受けながら、NHKの番組「プロジェクトX」で描かれたシャープの液晶電卓開発の舞台裏を題材にして、独創的な技術・商品の研究や開発に必要なものは何か?をグループで討論し、発表しました。
また、首藤氏より大英博物館にも所蔵されている、大変貴重な「世界初の電子式卓上計算機(電卓)」の実物の紹介がありました。
グループディスカッションでは、革新的な技術を生み出し、それを提供することで、消費者の生活を豊かにする社会貢献について、考える学生たちの姿がありました。知的好奇心を満たし、創造性を育む一日となりました。
最後に、中田教授が参加者全員に「未来博士号」を授与し、「世界に誇る日本のモノづくりや研究の未来の担い手になってください」とエールを送りました。