2014年12月15日(月)、英国の主要新聞の一つであるフィナンシャル・タイムズアジア編集長デイヴィッド・ピリング氏を迎え、「日本―喪失と再起の物語」をテーマに本校で講演会を開催しました。
ピリング氏は、2002年から2008年まで同紙東京支局長、現在は香港でアジア編集長を務めています。講演では、氏が見た日本について、地政学や歴史・経済の観点も交えながら話しました。
氏は日本の印象として、2011年に起こった東日本大震災からの復興や定期的に補修される伊勢神宮を例に挙げながら、困難に屈せず絶えず変化向上している国だと述べました。また、領土問題などを含めた現在の日本と近隣諸国との関係は、地政学だけでは片付けられず、現在の日中韓の政治リーダーの祖父や父が高位の政治家であったため彼らの家族の歴史も密接に関わっていることを話しました。
講演後は、日本の経済政策や今後の日本の発展に必要なこと等について、活発に学生から質問が出ました。
ピリング氏は、日本の強さについて書いた、本講演と同題の本「日本―喪失と再起の物語」を最近発行しました。