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講演・シンポジウム|来学者
2013/10/28
2013年10月18日(金)、公益財団法人信頼資本財団の鴨崎 貴泰氏を講師に迎え、「ソーシャルビジネス支援最前線-信頼資本財団の挑戦-」と題した社会連携セミナーを開催しました。
講演で鴨崎氏は、超少子高齢化や地域の衰退、社会における個人の孤独化・無縁化などの問題をビジネスの手法で解決する「ソーシャルビジネス」が近年ますます注目を集めていることを説明した上で、同財団が行っている社会起業家に対する無利子・無担保融資事業や、共感する社会的事業に寄付を通じて参加・参画することができる独自の助成プログラムの仕組みを紹介しました。
鴨崎氏は、融資をする上で大切なことを「人と人との信頼関係を築けているか、自然との良好な関係を保つための事業であるかが融資をするかどうかを決めるポイントです」と述べた上で、「融資にあたっては、通常の保証人の代わりに事業家とその事業を支援する仲間として、信頼責任者を登録してもらいます。社会企業家にとって信頼責任者になってもらったという事実、他者から認めてもらっているということがいい意味でのプレッシャーになっています」と、この制度が経営に対する姿勢に好影響を与えていると述べました。参加した学生は貴重な話に、熱心に耳を傾けていました。
また、講義に続いて行った融資体験ワークショップでは、参加した学生が「普段の授業では聞くことのできないNPOの活動や、それに関わる環境の話を聞く貴重な機会で、非常に勉強になりました」、「融資する側の意見を聞くことができ、とても刺激的でした」などの感想を寄せました。
APUでは、学生の学習・研究の一助となり、社会で生きる知恵を身につける機会として、2010年より社会連携セミナーを開催し、企業経営者や実務家の方などを講師にお迎えしています。