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AP言語ノススメVol.6 タイ語

読了時間: 6分

APUでは日本語と英語に加えて様々な言語を学べます。その中でも、AP言語と言われる6つの言語を極める学生をそれぞれ取材しました!どの言語を取得しようか迷っているそこのあなた!記事を読んで興味を持ったら、将来はその国で暮らしているかも知れません。是非参考にしてください!


人物紹介

倉田悠大郎さん

  • APS4回生 (2021年3月当時)
  • タイ語Ⅳ履修済み
    (1セメスターから4セメスターまで連続して履修)
  • タイにて約1年間の語学留学経験あり

タイ語の授業を履修するきっかけはなんでしたか

高校時代にタイ語を第3言語に選択したことがきっかけです。私の出身高校は、英語以外の言語を学習する教育課程がありました。当時、地元にあるムエタイのジムに通っており、試合前に披露される踊りをみて、ムエタイを国技とするタイの文化に興味を持ちました。タイの文化について調べるうちに、タイ語にも関心を持つようになり、第3言語に選択しました。
まずは文字を知るところから学習を始めました。昨日分からなかった文字が読めるようになったり、文章の意味を理解できるようになったりなど、日々達成感を感じ、タイ語の勉強に夢中になりました。また、タイの文化や歴史についても調べるうちに、タイという国の魅力に心を惹かれるようになりました。
APUに入学した理由も、タイ語を勉強できるからです。大学に入学した当初から、タイ語の授業はⅣまでの履修をすでに決めていました。高校時代の勉強で知識はありましたが、タイ語会話や発音に苦手意識があったため、タイ語Ⅰから履修しました。授業でタイ語を一緒に学ぶ友人ができ、共に努力できる仲間の存在が、次のレベルの授業を履修する原動力のひとつになっていました。

言語の勉強で工夫したことはなんですか

日常生活の中に、タイ語を取り入れることです。日本で生活する上で、日常的に使う言語ではないからこそ、授業外でタイ語を使う時間を作るように心がけていました。
APハウスに住んでいた時は、とにかくタイ語を話すために、自分の部屋のドアを常に開けておくようにしていました。通りがかった人が部屋を覗いて、交流が始まりました。交流が始まったら、タイ語で話したり、授業の課題をチェックしてもらったりして日常的にタイ語を使える環境をつくっていました。

会話を続けるには、間違いを恐れないことが大事です。話の中で間違った単語を使ってしまったり、伝えたい内容を言葉にできなかったりと、上手くいかなかったときもあると思います。私自身も、発音の習得が難しく、友人にタイ語を聞き直された経験があります。このような時は、正しい発音をその場で教えてもらうようにしていました。間違えたからこそ、正しい表現を学べると前向きに捉えると良いと思います。

退寮後も人脈を広げる努力を続けていました。買い物中にタイ語が聞こえてくれば話しかけたり、駅前で困っているタイからの留学生がいれば声をかけたり、耳に入ったタイ語には必ず反応するようにしていました。初めは勇気が要りましたが、仲良くなってさえしまえば、恥ずかしい気持ちは一瞬でなくなりました。

一日にどれくらい勉強しましたか

基礎を固めた高校時代には、一般的な日本の高校生が英語を勉強する時間と同じ程度、タイ語の授業がありました。勉強した量は膨大なものでした。その後APUに入学し、大学で履修した言語の授業はとても役に立ち、言語力は間違いなく向上しました。また、確実に言語を習得するためには、課題をこなすだけでなく、自主的な勉強もとても有効でした。

授業履修時には、1日に2時間はタイ語の勉強をするように意識していました。あらかじめ明確な目標を決めておくと、週に3、4日は目標の勉強時間を達成出来ました。初めは面倒くさいという気持ちが強いと思います。まずは3日間だけ続けてみてください。3日間連続で達成できると、4日目からは今日やめるのは悔しいと感じ、意地で継続出来ました。空いた時間も、タイ出身の友人の教えてもらった音楽や映画を鑑賞し、その歌詞や台詞を繰り返すシャドーイングをして、発音の練習をしていました。

また、単語力と文法力はSNSのメッセージ機能で鍛える方法がすごくおすすめです!会話の初めに、タイ語が間違っていたら教えてもらうように頼んでから、私はタイ語で相手は日本語で文を打ち、コミュニケーションを取りました。長期休暇や友人に直接会えない状況であっても、本場の言語を学べるので、ぜひ試してみてください!

言語を学ぶモチベーションはどのように維持しましたか

勉強だと思わないことで、モチベーションを保っていました。タイ語の習得によって、自分に興味を持ってもらえる機会が増え、旅行先でも現地の言葉を話さなければ出来ない経験を積めます。タイ出身の友人と長時間一緒にいると、新しい発見があり、毎日驚きの連続でした。実際に現地の方と日常生活を送ると、自然と現地の文化を知れます。また、現地で流行っている音楽や映画を教えてもらい、一人の時でもそれを鑑賞して、言語や文化を理解できました。

会話の中で、授業で習った文法を使ってみると、かなり目上の方に使う表現だったようで、使い方について指摘を受けたこともありました。机上の勉強ではなく、現地で本当に使われている文法、実際に流行っている言葉など生きたタイ語の学習を重視していました。タイ語の習得は、楽しい時間を過ごすために必要な過程であると考え、言語を練習する時間を楽しんでいました。

とはいっても、基礎の文法や発音を机の上で学び、頭で理解するのはとても大事です。私はタイ語の基礎を高校時代に磨いたため、次のステップとして、大学では人との交流の中で会話を学ぶことを実践していました。学習を始めてすぐは、机に向かって知識を入れることが大変だと感じることも多いと思います。大変ですが、1つの文法を使えるようになれば、会話のやり取りが1回続きます。会話が出来れば、タイ語を話す友人と一緒に遊びに行ったり、買い物をしたりしやすく、努力の先に楽しい時間を過ごせます。そんな楽しい瞬間を過ごすために知識を蓄えるという意識を持つと、座学も乗り越えられると思います。

言語が出来て良かったと思う瞬間はなんですか

自分の世界が広がったのを実感した瞬間です。タイ語を話すと、人との交流が生まれ、今まで知ることの出来なかった文化や新しい価値観にふれられました。育った環境でこんなにも考え方が違うのかと驚いたことが何回もあります。自分の当たり前や常識を壊してくれる経験が、空想の世界を広げ、思い浮かばなかったようなインスピレーションがふと湧く瞬間がありました。

また、言語力によって、就職活動の幅も広がりました。タイ語Ⅳの履修を終えた時は、日常生活を難なく過ごせるほどの言語力でした。休学して、約1年間タイのプーケットにある語学学校に留学し、複雑な会話をこなせ、仕事にも活かすことができるレベルまで上達出来ました。タイで働ける可能性を就職活動の軸の1つにしており、企業の選考では、タイ語を話す学生は珍しいため、言語力を活かした仕事ができることをアピールポイントの1つにしていました。大学卒業後も、タイ語を使って、他にはない思い出を作り続けたいです。普段の生活の中で、聞こえてきたタイ語に反応する工夫も続けたいと思っています。いつか駅前でタイの方に声をかける私を見かけるかもしれません笑

「lighthouse」画:倉田悠大郎さん


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中川 夢菜
中川 夢菜



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