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初めての課外活動:地域の高齢者との触れ合い

読了時間: 4分

今回は、私が参加した課外活動についてお話ししたいと思います。APUでの最初のセメスターでは、学業との両立が不安で、課外活動には参加しませんでした。しかし、多くの学生が課外活動を楽しんでいるのを見て、次のセメスターで挑戦してみることにしたのです。

私が参加したのは、学生団体「GENECT(ジェネキト)」です。GENECTは、優れた学生主導のプロジェクトに6ヶ月から1年間、資金やサポートを提供するAPUの「Project B」に選ばれた団体です。その活動内容が高齢者施設を訪問し、高齢者の支援をすることだと知り、興味を惹かれました。メンバー募集の際には、とてもワクワクしながら応募し、書類選考を経てGENECTのメンバーになることができました。

初めての高齢者施設訪問

ここからが物語の核心です。大分県の高齢者施設を初めて訪問した日、私は自分の国ミャンマーとその文化について、おばあさんたちにお話しする機会をいただきました。お互いの文化について興味深い話で盛り上がる中、おばあさんの一人が悲しい身の上話を打ち明けてくれたのです。

彼女は、かつて日本軍として日本がミャンマーを侵攻した際に、親戚がミャンマーに渡ったと話してくれました。その後、日本軍のミャンマー侵攻に関する映画を観て、日本兵の行動を知り、ミャンマーの人々に対してとても申し訳ない気持ちになったそうです。話しながら彼女の目からは涙がこぼれ落ちていました。そして、過去に日本人がミャンマーの人々に行ったことについて、私に深く謝罪してくれたのです。

私は彼女を慰めようと、「もう過去のことなので、ミャンマーの人々は日本に対して何の恨みも抱いていませんよ」と伝えました。それでも彼女は謝り続け、私は彼女をこれ以上悲しませてはいけないと思い、一緒に泣きそうになるのを必死でこらえました。その瞬間、私は日本人がいかに礼儀正しく、自分たちが直接関わっていなくとも、他者の行いに対して責任を感じる心を持っているかということに気づかされました。

初めての高齢者施設訪問

課外活動の意義

この高齢者施設では、多くの高齢者と興味深い会話をすることができ、日本語を話す素晴らしい機会となりました。”人生の先輩”は若い世代が知らないような多くのことをご存知なので、日本や日本の文化についてたくさんの知識を得ることができました。おばあさんたちが私の日本語の流暢さを褒めてくださるまで、自分の日本語がこんなに上手だとは気づきませんでした。

初めての訪問は、楽しく、そして意義深い瞬間に満ちており、笑い、笑顔、そして涙が混ざり合った複雑な感情を抱きました。この初めての訪問以来、私はGENECTに参加したことがAPUでの課外活動として正しい選択だったと確信しています。なぜなら、その目的がただ楽しんだり自分を満たしたりするだけではなく、楽しみながらも地域社会に貢献し、高齢者を支援するという有意義な活動だからです。

APUでの課外活動は、世代や国籍を超えた有意義な交流を可能にし、関わるすべての人に利益をもたらします。これからも、私は活動を通じてAPUの多くの魅力的な特徴を発信していきたいです。

Hnynn Sett Hlaing
Hnynn Sett Hlaing

こんにちは、皆さん。サステイナビリティ観光学部(ST)で学んでいるHnynnです。
APUでは、多様な背景を持つたくさんの人と出会い、話すことができるのが素晴らしいところです。
私の記事を楽しんでいただけたら嬉しいです。




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