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TAマスターにTAのあれこれ聞いてみた

読了時間: 8分

みなさんこんにちは、SPAの島村真菜理です!

APUの学生は、学業以外にも学生団体やサークル活動、アルバイトなどをする人が多くいますが、APUには授業をサポートする学生スタッフ、TA(ティーチング・アシスタント)というお仕事があります。
私も現在MCW(多文化協働ワークショップ)という授業のLTA(リーダー・TA)として働いています。
TAの業務は大変な部分もありますが、成長を感じられ、なんとかこの楽しさを伝えられないかと日々思っておりました!
そこで今回は、私と同じくMCWのLTAをしているTA経験の豊富な渡邊宏太さんにインタビューしました。主に初年次教育のTAのやりがいや面白さ、大変さをリアルに紐解いていきます!!

TAとは

―島村
TAについての魅力を語る前に、簡単にTAの種類や業務内容を説明します。
TAには主に以下の4種類があります。

  • 講義TA・・・講義を円滑に行うため、主に教授の手伝いや授業準備などを行う。
  • 言語TA・・・講義TATと同じように各言語の学習にあたり授業のサポートを行う。
  • 初年次教育TA・・・SSW(スチューデントサクセスワークショップ)、MCW(多文化協働ワークショップ)、FGL(グローバルリーダーシップの基礎)、FIRSTプログラムなど1回生向けの授業のマネジメントを担う。
    他のTA業務との違いは、TAに任される裁量が大きく、受講生と関わる機会も多い点。ファシリテーションスキルやリーダーシップが大切に。
  • 各種プログラムのTA・・・その他プログラムのサポートにあたります。

<各初年次教育の概要>

―今回インタビューした人

渡邊宏太さん
アジア太平洋学部(APS)4回生(7セメスター)
高校生の頃に1年間コスタリカに留学、APU入学後に立命館大学へ国内留学。
2回生の春セメスターからTAを始め、講義TAのほか、初年次教育TAはSSW、MCW、FGL、FIRST全てを経験した“TAマスター”。
趣味は旅行(今年の夏休みはインドに1ヶ月行ってました!)、写真など。

―インタビュー本編

―島村
まず初めに、なぜTAを始めてみようと思ったのですか?

―渡邊
そうですね、初めての初年次教育TAはSSW(当時はSSAW)でした。元々人と関わったり、教えたりするのが好きで、何よりも憧れていた先輩がTAをやっていて、自分もやってみたいと思ったのがきっかけです!始めてすぐは一人で受講生のマネジメントをするのに緊張もしましたが、イメージしていた通りだったとも思います。

―島村
確かに!私も先輩に憧れた1人です笑
渡邊さんは様々な初年次教育のTAをされていますが、それぞれ特徴や楽しさを教えてください!

―渡邊
それぞれのTAに魅力があり、成長できる機会があると考えています。
SSWはライティングスキルなどを伸ばす授業なので、自分自身のライティングスキルも上昇します。MCWはリーダーTAのみ経験しましたが、やはり国際学生と関わる機会が多く、小教室のマネジメントでTAの技量が試される授業なので、毎回工夫したり、イベントで盛り上げたりしています。FGLは受講生と密にかかわる機会がとても多く、リーダーシップを学ぶ授業なのでそれを自身で体現できるように行動しています。
受講生がそれぞれの授業でスキルを身に着けていくように、TAもそれぞれ学んだスキルを活かし、どんどん成長できるのも魅力です。

―島村
2回生からずっと色々なTAをされていますがなぜTAの業務を4回生の現在も継続してされているのですか?

―渡邊
やはりやりがいですね。普通のアルバイトでは得られないような経験が得られるのも魅力です。もちろん受講生のサポートなどが主な業務ですが、自分自身も教え方やファシリテーションの仕方など、他の授業や社会で通用するようなコミュニケーションスキルやマネジメント能力が伸びているのを実感します。

TA研修での様子・ハロウィンでの仮装

―島村
そうですよね、私も大共感です。MCWのTAが楽しくて、気がつけば今年はLTAになっていました笑。
渡邊さんは初年次教育3つ、講義TAなど、TAをいくつも掛け持ちされていますが、大変ではないですか?

―渡邊
そうですね。時間管理はきちんと行うようにしています!授業ときちんと両立するためにも、いつまでにやるかを決めて、逆算しながら課題などに取り組んでいます。キャパオーバーにならないようにバランスを取りながらなるべく早めに取り掛かって早めに終わらせるように心がけています。
また、必然的に多くの学生と関わるので自分も頑張らなきゃと思うし、TAをやっている以上、他の学生の模範となるように授業に対する意識が高まります。あとは、全てがキャンパスで完結するのでシフトやアルバイトまでの移動時間を考慮する必要がありません。

―島村
とっても分かります!
では、渡邊さんはなぜいくつも掛け持ちをされているのでしょうか?

―渡邊
まず、私はTA自体の業務が好きというのが一番の理由ですが、他にアルバイトをしていないので多くのTAを掛け持ちしているというのもあります。TAは、基本的に大学の授業がある期間しか働かないので夏休みや春休みなどまとまった休みが取れることが大きなメリットです。一般的なアルバイトでは長期の休みを取ることは難しいですが、TAとしてセメスターの間働き、長期休みなどはやりたいことを自由にできるのが強みです。例えば今年度の夏休みにはインドに1ヶ月滞在していました!楽しかったですねー。セメスターの間に勉強とTA業務を頑張って、休みは自由に過ごせるという、これは世界中で様々な経験をすることが好きなAPU生にとっても非常に魅力的な職場だと思います。

インドのタージマハル、ボリビアのウユニ塩湖で

―島村
確かに!APU生は夏休みに気がつけば海外や国内を飛び回っているイメージです(笑)アルバイトのシフトで悩んでいる学生をよく見かけるので、確かにTAをするのは一つの良い案ですね。私も家が遠くてアルバイトにかけられる時間があまりないのですが、TAは授業の合間に働くことが可能なのでそういう人にとっても魅力的かもしれないですね!

―島村
では具体的に1週間のスケジュールを教えてください!

―渡邊
前述の通り平日は授業とTAをやっている分、土日で自由な時間を楽しんでいます。最近では、写真を撮りに国東や阿蘇などへドライブに行きました。学業とプライベートのメリハリがつき、どちらにも集中できています。

―島村
これまでのインタビューからも分かる通りTA経験豊富な渡邊さんですが、TAをやっていて行き詰まったことなどありますか?

―渡邊
もちろんあります笑。というより常に自分の課題を感じています。自分が憧れていたTAの先輩方と比べてまだまだだなと思うことがありますね。そんなときはいろいろな人に相談したり、聞いたりしています。また、先輩だったらどうしていたのかと考えながら改善することが多いです。実際に、今やっているMCWのLTAは、この授業でのTA経験のないままリーダーになったので、知らない部分でつまづいたり、自分ができることが何なのか分からなくなったりもしました。それでも従来のやり方を見つめ直して試行錯誤しながら、受講生にとってもTAにとっても、いい授業づくりができるように模索しています。

TA研修・FIRSTプログラムでの様子

―島村
様々な人と関わる機会が多いということで、どんなことに気をつけていますか?

―渡邊
TAが疲れていると受講生に伝わってしまうので、自分から常に元気を発信できるようにしています。そして、授業外でも受講生に会った時には、挨拶をしたり、話しかけたりして積極的にコミュニケーションをとっています。
また、仕事に関連するメールや連絡、相談などはなるべく早く返信するように心がけています。

―島村
確かに、渡邊さんの返信はとても早いイメージがあります。いつも助かっています笑。
では最後になりますが、これからTAをしてみたい!興味がある!という人向けに大先輩からアドバイスをお願いします!!

―渡邊
APUの初年次教育TAのように、学生であるTAが自分の担当の受講生を受け持ち、小クラスを運営するという経験はなかなかできない経験です。
たしかに、仕事面で大変な部分もあることは事実です。しかし、それを乗り越えることで得られる経験が多くあります。そして、大変なことがあっても、先輩TA達や先生達がサポートしてくれます!
まずはTAに少しでも興味を持っている人はぜひ一歩身踏み出してみてください!
もし何か質問などがあったら、いつでも聞いてください!

インタビュー後記

今回はAPUのTAマスター、渡邊さんに話を聞きました。現在は7セメスターで、大学院進学に向けて準備をされているそうです。私自身、一緒にお仕事をしていて頼り甲斐のある素敵なTAです。そんな渡邊さんでも最初は戸惑ったり、課題を感じたりすることがあると知りびっくりしました。TAというと何かとハードルが高そうで挑戦を諦めてしまう人も多いですが、渡邊さんのような頼れる先輩TAもたくさんいますし、TA同士で仲良くなることもできます。何より、TAで得られる経験は一生ものだと思います。TAに興味がある人はぜひ挑戦してみてくださいね!

島村 真菜理
島村 真菜理

こんにちは、島村真菜理(2024年3月卒業)です。旅行が大好きで昨年はヨーロッパ15カ国巡りました。今年はアジアと国内を旅するぞ〜。APUや別府では面白いことだらけ!記事を通してその魅力をお届けします!




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