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皆さん、こんにちは。学生団体Student Press Assistant(SPA)中川夢菜です。
この「APU生的就活ノススメ2020」という連載企画では、先輩がどのように考えて、どのように行動したことで就職活動を成功させることが出来たのか、その秘訣を取材しました。社会人生活への大きな一歩を踏み出した先輩から、あなたなりの答えを見つけてください。あなたの就職活動の成功を祈っています。
最終回の第5弾は、GAFA内定者 Lee Jaehoonさんです。
就職活動を真剣に始めたのは、3回生の3月からです。日本と母国である韓国の就活ナビサイトに登録したり、説明会に参加したりして、就活に関する全ての機会を掴むようにしていました。大学入学直後から就活を意識していたため、1回生の8月から兵役のために休学した際も、兵役が始まるまでの3ヶ月で長期インターンシップに参加しました。その後も学年が変わる間の長期休みを利用して、2つのインターンシップに参加しました。現在の内定先は、4回生の4月に韓国での説明会に参加したことから選考を受け、6月に内定をいただきました。
徹底した企業分析と自己分析です。自分自身がどのような人で会社では何が出来るのかをしっかり理解せずに入社すると、目標が定まらないまま時間が過ぎてしまったり、将来の進路に迷いやすくなったりしてしまいます。自分のことをはっきり答えられるようになるまでしっかり自己分析と企業分析をした上で、説明会への参加やインターンシップなどの経験を多く積むことが大切です。自分の価値観を明確にすることで、キャリアプランや目標を立てることができ、企業でどのように活躍できるのかという企業との相性を理解した上で入社することが出来ます。企業分析と自己分析は就職活動を終えるまで更新し続け、完璧にする必要があります。気にしていなかった情報が後から重要だと感じた経験もありました。得た情報は必ず記録し、分析の復習とアップデートを繰り返し行いました。
様々な人から他己分析を通じて、自分を評価していただきました。自己分析を真剣に始めたのは、3回生の5月からです。評価をいただいた中で、多くの人に共通する意見があり、これが本当の自分を表す言葉であると考えていました。共通点は、企業の性格診断にも出てくるような内容であったため、適性検査を受ける際にも役立ちました。また、15歳から今に至るまで、自分が経験した出来事を全て書き起こす作業も行いました。1つ1つの出来事について、自分に質問しながら深堀りするように意識しました。データを全てまとめた上で、1番自分らしく答えることが出来るようにスクリプトを作りました。自己分析とは、自分自身がどういう人間かを理解することだと考えます。ざっくりと把握している自分自身の性格や価値観を明確にして、簡潔にまとめた結果を見せることが大切です。
企業の社風を把握した上で、これに合った自分の強みを自分なりの言葉で表すようにしていました。リーダーシップといっても理想とするリーダー像は人によって違います。私が考えるリーダーの役割とは、メンバーがそれぞれのポテンシャルを発揮できるようにサポートを行い、組織の効率を上げることです。リーダーの意思だけではなく、メンバー全員の考えも全て含めて1番組織らしい決断を積み重ねることが出来る、ハーモニーを大切にしていました。ただ自分の強みをアピールするのではなく、強みとなる要素を具体的に自分がどのようなものだと考えるのかまで、自分の言葉で説明できるように準備しました。逆を言えば、面接では逆境に直面した経験もアピールポイントにしていました。問題があった時にこれを乗り越えるためにどのような努力をしたのか、どのような結果を得ることができたのかを詳しく伝えました。企業分析を徹底していたため、内定をいただいた企業が求める人物像が、リーダーシップを持っていたり、自ら動いて変化を起こしたりできる人材であると理解していました。選考を通じて、企業が1番欲しいと思う自分の強みを魅せることが出来ました。
企業分析で重視したことは社風と求める人物像です。企業によっては、製品の安さを追求する姿勢を持つところもあれば、一方で研究開発に力を入れて新技術を強みとする企業もあります。企業の社風と自分の価値観を当てはめて考えることが大切です。社風を理解するために、企業が開示しているニュース欄は全て目を通し、常に経営の動向を把握するようにしていました。情報を取捨選択するのではなく、全ての情報を得るように意識しました。人物像に関しては、情報を調べるだけではなく、実際に企業で働いている方にお話をお聞きしました。合計で10人以上の方にOB訪問を行いました。すでに答えを把握していると思うことも含めて全て質問することで、完全に企業を理解した状態で面接に臨むことが出来ました。面接の中では、企業の社風に合った自分の価値観や強みを態度でも言語でもはっきり伝えることが出来るように意識しました。これを実行するためには、高い日本語力が必要であると感じていました。
面接で予想される質問に対する回答を考えて、暗記することを繰り返していました。面接の3週間前には選考の準備を始めました。50問ほど予想される質問を考えて、1問あたり30秒ほどの回答を日本語で作りました。1、2ヶ月かけて完璧な回答を考えて、暗記しました。利用した就活支援は、キャリアオフィスや韓国にある日本企業に就職する方を支援するカフェなどです。特にキャリアオフィスにはほぼ毎日通って、自己分析から日本語の添削や模擬面接までを繰り返し行っていただきました。これらの努力の結果、面接中にどのような質問が来ても、すぐに回答できるようになり、自分でも驚きました。中には、出口学長を尊敬する面接官に出会ったことがあり、とても印象に残っています。
お金を多く稼ごうと思えば思うほど、金額に相応の努力を必要とする仕事をしなければならないという言葉です。就職活動中に企業に対して重視していた点の中に、会社の規模感の大きさと収入の多さがありました。せっかく仕事をするのであれば、自分が1番好きな仕事に就こうと決めました。しっかりと仕事に取り組んでいれば、お金は後から付いてくるからです。自分の好きな仕事を一心不乱に突き詰めていけば、自然と目標とする収入の達成と成し遂げたい仕事との両立が叶うと考えます。
ずばり!私に連絡してください!就職活動はこれから約60年の人生の全てを決めるものです。特に大企業を目指す人は、他の就活生より競争力をつけなければなりません。就職活動は絶対にいい加減にしてはいけません。正しい努力をし続けることが大切です。そのためには、徹底した自己分析と企業分析が必要です。出来るだけ多くの人と話す機会を作って就職活動の流れを把握し、人生計画の1つとして抜かりのない戦略を立ててください。内定を得るための各段階を明確にしてください。就職活動は必ず真剣に行ってください。
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