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出口学長と考えるこれからの就活 ~Withコロナ時代を生き抜くために~

読了時間: 6分

こんにちは!秋学期が始まり、涼しくなってきましたね。皆さんはどのように過ごしていますか?

私たちSPAは今回、出口学長にインタビューを行いました。現在、コロナの影響によって就職活動の不安を抱えている学生が大変多いと思います。そこでオンラインを通じて出口学長に学生が持つ悩みをぶつけ、コロナ禍を生き抜く術について話し合いました。激動する社会の中で、今からAPUでの経験を就職活動へと繋げていく皆さんの背中を押したいと考えています。

(以下インタビュー)

SPA:出口学長、お久しぶりです。今回は貴重なお時間をいただきありがとうございます。

新型コロナウイルス拡大の影響によって、世界中の人々が混乱に陥り、あらゆる制限に より自粛生活を余儀なくされました。
現在のパンデミックの影響によって変わりゆく状況下に対して、メリットとして捉えている部分はありますか?

学長:こちらこそお久しぶりです。今現在もパンデミックはあらゆる場所、人に影響を及ぼしています。人々の生活もガラリと変化しましたよね。メリットとして捉えることができる点は、市民のITリテラシーが上がったことだと言えます。これまでZoomとか使ったことがなかったけど、僕も今こうしてZoomを使っているでしょう?

SPA:そうですね。世代問わずオンラインツールを使う人が急増したと感じています。コロナウイルス拡大の影響により、テレワークを導入する企業が増え、IT化がより急速に進化したと感じています。

学長:今後はITを上手に使うことで、労働生産性を上げていければもっといいですよね。現在の日本の労働生産性は、1970年に統計を取り始めてからG7の中で最下位です。今後、テレワークの導入によって付き合い残業等が減ることで、働き方の変化とともに労働生産性が上がる見込みがあると思います。

SPA:学生に求められるITスキルも高まりそうですね。
   企業に求められる人材はどのような能力やスキルをもった学生になるのでしょうか。

学長:スバリ!考える力です!
   ウイルスによって、世界中が打撃を受けるとは誰も予想できませんでした。前例のあることは、知恵のある上司に聞けば良いですが、今回のような予測できない事態に陥った時はどうすれば良いと思いますか?

SPA:自分の頭で考えるしかないです。

学長:そうですよね!予期せぬ出来事が起こったときには、柔軟に自分の頭と言葉を使って考える力が必要です。数字・ファクト・ロジックを使って、目の前の問題に向き合う力が重要視されるでしょう。

SPA:今回の予期せぬ新型コロナウイルスの感染拡大は、学生の就職活動にも大きな影響が出ました。採用の中断・延期を発表した企業も多く、航空業界を例にとってみると、パイロットやCAを目指していた学生も沢山います。夢に向かって取り組んでくべきか、コロナ時代に合わせた就職活動か、どうバランスをとっていくべきだと思いますか?

学長:夢は諦めなくてもいいんじゃないですか?
WithコロナとAfterコロナをわけて考えることが大切です。両者は条件が異なるわけです。ワクチンができれば、元の生活に戻ることが予想できるから。Withコロナの時は、飛行機は飛ばない、キャンパスには行けないなど、人と距離を取りながら生活するニューノーマルの時代(意味 : 新しい日常)と言えます。一方でAfterコロナはどうですか?飛行機は飛ぶし、人々は旅行へ行く活気が戻ってくると思いませんか?

SPA: そうですね。

学長: ということは、Afterコロナになればまた飛行機が飛び始めるので、航空各社は人材を採用しますよね。大事な点は、長期的な時間軸で物事を捉えることです。

今は、一旦他の企業に就職して、数年後に採用枠が出来た時に挑戦すればいい。それまでは準備期間と捉えて勉強に励むことも可能です。APUの先輩方を見てみてください。どんどん転職をして会社が変わっていますよね?(笑)

SPA: 昨今は転職することが当たり前のような風潮がありますね。

学長:影響を受けたからと深刻に考えすぎず、かといって夢は捨てずに、バイパスで考えることを念頭に置いて行動してください。

SPA:長期的な夢を追いかける学生にとっても企業選びは大切ですよね。
    Afterコロナまで生き残る企業には、どのような特徴があるのでしょうか。

学長:明るくて、前向きな会社を選ぶと良いと思います。
   危機的な状況の中では、下を向いて苦言ばかりの人とではなく、「倍返ししてやろう!」という気力を持った人に囲まれて働きたいでしょう?
   ピンチな状況を、むしろチャンスに変えることの出来る企業に可能性を感じます。

SPA:なるほど。そのような企業に就職するには、考える力をとても求められそうですね。
   考える力はAPUでどのように伸ばすことが出来るのでしょうか。



学長:まずは、本を読むことです。考える力の鍛え方は、料理のレシピと一緒です。誰かの考え方の「型」や発想のパターンを真似することから始まります。そして、本には著者が物事を考えた手順が記されており、本を読むことで著者の「思考のプロセス」を追体験することが出来ます。おすすめは、デカルトの「方法序説」です。

SPA:その他おすすめの本は、こちらにて掲載中です!

学長:本を読むことも大切ですが、APUならではの方法もあります。それは、ディスカッションをすることです。自分と他人、さらに国内学生と国際学生の友人では、考え方が全く違うことに気づくことが出来ると思います。せっかくAPUにいるのですから、世界中から集まった仲間とディスカッションをしてみてください。きっと新しい発見がありますよ!

SPA:ディスカションも試してみたいと思います!

学長:APUだけ、日本だけではなく、世界中が同じ状況下にあります。Withコロナの時代は、ステイホームとニューノーマルの繰り返しです。オンラインを使いこなすしか方法はありません。パンデミックが収束するまで、今出来ることに最善を尽くしたいですね!

SPA:ありがとうございました。
最後に、今まではカフェテリアに学長が訪れてくださっていたので、これまでは学生との交流の機会が多くありました。現在は学長とお話がしたくてもお会いできないという状況ですが、今後も学長とコミュニケーションを取る方法はありますか?

学長:オンラインツール(Twitter, Zoom, Facebook, Email等)を使って是非話しに来てください。今は大学に来れない学生が沢山いますが、今後は元に戻りますから!日曜日でも土曜日でも、図書館に行くついでに来てもらってもいいです。僕の本をチェックしてくれたら、そこにはメールアドレスも記載してあるので、どのようなツールであっても気軽に連絡してください。

SPA:本日は貴重な意見を聞かせていただきありがとうございました。パンデミックの影響によって急速な変化が余儀なくされましたが、物事の考え方を変えていくことで理想の将来像へと近づくことができると感じました。これまでAPUで得た経験を最大限活かしたいと思います。

学長とともにAPUポーズ

先の見えない状況下ではありますが、学生の皆さんも「今だからこそできること」を模索し、これからの自分のキャリアを創り上げてください。

古森 真麻
古森 真麻

皆さんこんにちは。古森真麻です。私は奈良県で生まれ育ち、2年間半の高校生活をアメリカのメリーランド州で過ごしました。週末は映画を観たり、温泉に行ったり、たまに登山をして過ごしています。2019年10月に由布岳に登り、次は九重連山に登頂することが目標です。SPAとしても今よりもっと広く楽しいものを発信していきますので、宜しくお願いします。




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