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日本の帰省シーズンは盆や正月が一般的だ。一方、ネパールでは秋に同じような風景が広がる。国内最大の祭り「ダサイン」が開催されるためで、家族と一緒に過ごそうと、ふるさとは多くの人々でにぎわう。
話を聞いた同国出身の友人クリティカは、「子どもの頃は学校が1カ月も休みになり、親戚が集まるのがとにかく楽しみだった」と懐かしそうに振り返る。
この祭りは、ヒンズー教の女神ドゥルガーが悪魔を倒した神話に基づいて善が悪に勝ったことを祝い、家族の健康と幸福を祈るというもの。15日間にわたって催され、学校だけでなく職場も休みになる。海外で働く人たちも帰国し、全員が集まる貴重な機会だ。
中でもメインとなるのは、ティカと呼ばれる儀式。「愛情」と「絆」の証しとして、赤い粉と米、ヨーグルトを混ぜたティカを年長者が皆の額に塗り、ジャマラという聖なる草と共に祝福の言葉を送る。子どもらは贈り物や小遣いをもらい、家族で昔の出来事を語り合うのも恒例となっている。また期間中は、村の広場に「ピン」と呼ばれる、木製の大きなブランコが設置される。空には無数のたこが揚がり、子どもたちの楽しそうな歓声が響く。
祭りは人々にとって身近で重要な行事であり、地域が一つになる瞬間でもある。彼らが世代の垣根を超えて交流を大切にするように、私もさまざまな人とのつながりを大切にしたい。
シュレスタ・クリティカ
ニックネーム:クリティカ
国際経営学部4回生
(大分合同新聞2025年7月22日朝刊掲載)
学生広報スタッフSPA(Student PR Assistants)は、APUと大分合同新聞による包括連携協定に基づき、2022年1月より、大分合同新聞朝刊「くらし・文化」面へ、インタビュー記事を連載中です。学生ならではの視点で、各国の文化やその時に気になる話題などを等身大でご紹介していきます。新聞読者層や、APUを目指す高校生などの、世界への興味関心を高めるきっかけづくりや、プロの編集者と協働することによる学生のスキルの向上を目指しています。
ボンジュール!APM4回生のソラです。2023年秋から1年間、フランスに交換留学しています。APU生だから経験できたことや留学での経験を伝えることで、皆さんに国際交流の魅力伝えます。