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2020年1月以降、新型コロナウィルス(COVID-19)が猛威をふるい、世界中で大きな変化を引き起こしています。このような前例のない課題に対して、APUでは多くの方針を打ち出し、オンライン授業や学生サポートのアップグレードを行ってきました。一方、APUの学生たちも、ロックダウンやアルバイトの失業など、日常生活の中で新たな困難に直面しています。また、3回生や4回生などの先輩たちは、大学を卒業してからの進路選択の重要な転換期を迎えています。今回のインタビューでは、3回生(特に4回生)がコロナ禍の中でどのように新たな困難に適応していくのか、先輩たちの悩みや考えを共有したいと考えています。
C. Hari S. Shankar (6セメ-APM-イノベーション&エコノミクス)
春休みからマレーシアに戻り、現在まで外出自粛状態で滞在しているハリさん。本来彼の2020年の計画には、7月の日本語能力試験と、国際的な採用コンサルタント会社での1ヶ月間のインターンシップが含まれていました。しかし、COVID-19の影響で日本語能力試験は正式にキャンセルされ、インターンシップも未定で、10月の就職活動の予定も不安定です。現在は、卒業論文のために経済理論産業をテーマにした専攻ゼミの勉強に集中しています。この状況下では彼にとってオンライン教育は有用な代替手段となっています。しかしオンライン授業はその柔軟性に加えて、時差の不便さを感じることもあります(特にAPUの学生は世界90カ国以上の国と地域から来ているため)。また、技術的な問題や成績、試験などの問題も出てきます。また、ハリさんはコロナの複雑な状況の中で、帰国便の確保に不安を感じています。
以下、インタビュー(Q&A)形式で記載します。
PHAM Truc Anh (8セメ-APM-会計・財務)
Truc Anhさんは、2020年2月から就職活動中です。彼女の2020年の当初の計画は、JASSO(日本学生支援機構)による奨学金の要件を満たすために8セメの単位を取得し、卒業して就職活動をすることでしたが、COVID-19の発生により、3月からベトナムに帰国し、日本とベトナムの企業へのオンライン就職活動を続けています。
私の一番の心配事は、就職活動です。実際にはオンラインで応募することはできますが、これはかなりリスクが高いです。技術的な問題以外にも、距離があると受かる可能性にも影響します。最近は日本の企業も大変なことになっているので、特に海外からの応募者には内定が減る可能性があります。今は何もかもが不透明なので、万が一に備えてベトナムの企業にも応募することを考えなければなりません。私の友人の中には、すでに内定をもらっている人もいますが、内定すら覆される可能性があります。
ビザの延長や住居などの手続きも気になるところです。日本での事務手続きは、かなり時間がかかるので、長期間になってしまうことがあります。卒業に向けて引っ越す前に、日本の家にあるたくさんの荷物をどう処理するかについても、今から考えています。
私も他の人と同じように、アルバイトを失ってしまいました(帰ってきてから上司にどう相談したらいいのか戸惑っています)。春学期の授業料の締め切りもあります。私だけでなく、みんなにとっても大変な時期です。
就職活動の準備として、履歴書を書いたり、面接の準備をしたり、反省をしたりしています。
あると思います。常にプランBを持ち、前向きに行動することを学びました。冷静で楽観的であれば、すべてが解決する可能性があります。また、自分自身や家族のために時間を使うこと、特に自己発見や環境に優しい生活、地域感覚を養うための良い機会でもあると思います。
パンデミックは、独学が好きな人にはよりメリットがあると思います。また外出自粛期間中にオンライン講座やテキストを無料公開したところが多く、新たなことが学びやすいのはメリットですね。
Kelvin TANG (8セメ-APS-環境と開発)
Kelvinさんはすでに東京大学の大学院への入学が決まっています。春休みには帰国せず、別府に滞在することにしました。現在は卒業論文の作成やAPU卒業に必要な手続きを行っています。
私の出願手続きは2019年8月から始まったので、かなり早かったです。合否が出るまで約2~3ヶ月かかりました。10月から大学院で勉強する予定です。
私の場合は他の人に比べてかなり早く出願を開始したので、影響しませんでした。ただ、友人の中には最近始めた人もいて、パンデミックの影響で出願手続きが遅れるのではないかと心配しています。教授に相談のアポイントを取ったり、図書館に行って資料を調べたりするのも困難ですよね。
時間通りにAPUを卒業できるかどうか、大学院の授業が遅れないかどうか、オンライン授業の質が十分に確保されているかどうかです。しかし、私が一番心配しているのは、経済的な問題とビザの更新です。住居や書類の手続きにもきっと時間がかかります。
パンデミックが発生してからアルバイトを失い、どうやって生活していけばいいのか迷っています。10万円なら2ヶ月分程度には助けになるかもしれませんが、家族に援助も頼んでいないので、その後のことはわかりません。学業相談ならゼミの先生や親に相談することもできますが、金銭的な問題といえば、誰に相談したらいいのかわかりません。APUハンズ、学生エールプロジェクト、APUからの経済的支援などの支援を受けられるのは良いことだと思います。いろいろと助けてもらっています。
そうですね、とても心配ですが。ただこのパンデミックの中で何が起こるかは事前にはわかりませんが、大学院にはすでに合格しているので、なんとかなると思います。合格していない友人は、ビザの延長で出願が遅れ、最悪の場合は帰国を余儀なくされるのではないかと心配しています。APUや政府がこれからももっと留学生をサポートしてくれることを期待しています。
主に論文作成と自分のYoutubeチャンネルの運営です。動画の作成や編集の勉強もしています。授業やZoom機能の管理方法のアドバイスなどで、後輩の手伝いをすることもあります。
本日はインタビューを受けていただきありがとうございました。
ありがとうございました。
日本で緊急事態宣言が出されていた間、APUや政府、自治体、団体などが、日本にいるAPUの学生だけでなく、母国に滞在している学生や帰国できない学生に対して、経済的な問題や生活環境、オンライン学習などの支援サービスを行ってきました。世界的なパンデミックを乗り切るのは簡単ではありませんが、「冷静に楽観的に考えていればすべて解決する」とTruc Anhさんは言います。APUの学生だけではなく、特に留学生のためにも、COVID-19期間中やその後の問題を解決するために、多くの政策や新たなサポートが提案されています。私たちがしなければならないことは、状況に適応し、ポジティブな気持ちでいること、そして近い将来のシナリオに備えておくことだと思います。
またCOVID-19は、大きな犠牲者を出し、社会的にも大きな影響を与え、経済的にも大きな損失を被り、これまでの私たちの世界観を大きく変える結果となるかもしれませんが、このパンデミックは、様々な手段で支援を行うことで、個人の連帯感や共感を認識する機会でもあります。
APU生も同様に、歴史的にも困難な状況を乗り越えるために支え合っています。先輩にも後輩にも、国際学生にも、日本人学生にも、すべての人にとって、2020年には少しずつ良い方向に向かっていることでしょう。
いつかAPUキャンパスで無事にみなさんと会える日が来ることを願っています。
この記事は、6月に取材を行いました。立命館アジア太平洋大学(APU)の公式HP情報源から画像を引用し、取材者の同意を得て個人的に撮影したものを掲載しています。
こんにちは、皆さん。私はベトナムのリンです。APS3回生の学生です。趣味は寝ることと猫と遊ぶこと、そしてホラー映画を見たりネイルサロンに行ったりすることです。SPAでの私のニックネームは、ベトナム語でLinhを表すことから、Suzu(鈴)です。(一般的に、名前にNguyenとLinhが含まれていれば、ベトナム人コミュニティの一員になれると言われているほど多い名前です。) 現在は海外にいますが、APUのコミュニティとつながるための手段のひとつとしてSPAの活動を行っています。記事を発表することで、自分の個性を高め、文章力や批判的思考を鍛えたいです。 卒業までにAPUに戻って、APUの変化を確認したり、親友に会ったり、新しくできたキャンパスのローソンでのサービスを楽しみたいと思います!