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東京五輪でAPU生がボランティア活動-その1

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開催が危ぶまれていた世界最大のスポーツイベント、東京オリンピック2020が今年7月23日から8月8日まで開催されました。日本がこのイベントに向けて周到に準備を進める中、APUの多くの学生が大会ボランティアに決まりました。そこで今回は、APMの3回生。Maina Salomeさんに、オリンピックスタジアムでのボランティア活動の貴重な経験について話を聞きました。

Q.東京五輪でのボランティア活動について、詳しく教えてください。具体的にはどのような仕事をされたのでしょうか?

私は、フィールドキャストオフィスの通訳チームに所属し、陸上競技会場であるオリンピックスタジアムに常駐していました。仕事は主に、選手と報道関係者との間でのスワヒリ語から英語へ、また英語からスワヒリ語への翻訳でした。私は、8月1日~ 7日の期間、選手が競技場に着く瞬間から、世界中のメディアとのインタビューに応じるまで、選手を追いかけ続けました。

Q. この仕事に応募しようと思ったきっかけは何ですか?

私は以前から、社会に恩返しをすること、自分のスキルを生かすこと、同じ志を持つ人たちと出会うこと、そして自分自身が楽しむことが大切だと感じていました。そのためAPUの掲示板キャンパスターミナルで、APUが五輪の言語ボランティアへの推薦依頼を受けているのを知って、とても興奮しました。APUはそれまで私に多くの機会を与えてくれたので、「これはAPUコミュニティ全体に貢献できるチャンスだ」と思ったのです。それに加えて、私は以前にもボランティアの経験がありました。ケニアにいた高校時代、ケニアの一番大きな公立病院でボランティアをしたことがあります。そこには、英語しか話せないインド出身ドクターが来ていました。私は、他のボランティア活動に加えて、医師と患者の間でスワヒリ語を英語に翻訳したり、逆に英語をスワヒリ語にして患者に伝えたりしました。これはとても充実したやりがいのある経験で、このような機会があれば、喜んでその役割を果たしたいと思ったのが応募の主な動機でした。

Q. 今回のイベントに参加する前に、どのような準備やトレーニングをしましたか?

個人的に、スワヒリ語の会話と翻訳のスキルを磨くことに努めました。これは私がネイティブスピーカーなので、それほど難しいことではありませんでした。また。ボランティア専用のページに研修資料がアップロードされていました。 そこには、身の振り方、期待されること、コンディション管理のガイドライン、ハンドブック、トレーニング前のチェックリストなどが掲載されていました。セメスター中ということもあり、対面での研修は参加できないので、送られてきた資料をよく読んでしっかり準備をしました。

Q. イベントの全体的な運営はどうでしたか、また感染対策はどのようでしたか?

全体的に効率的な運営でした。主催者は、すべてのボランティアに対して、行っていい場所、行ってはいけない場所など、正確な規定や手順を定めていました。私はこのルールを厳守し、自分が担当した会場だけに留まりました。

Q. ボランティア活動中に苦労した点はありますか?

苦労したことといえば、やはり緊張したことでしょうか。自分の大学や国を代表しているような気がして。しかし、しばらくすると慣れて、楽しく過ごすことができました。

Q. このイベントでの一番の思い出は何ですか?

ボランティアメンバーは大会の成功のためには自分たちの仕事が重要だと理解していました。私たちはお互いに協力し合い、できる限りの手助けをしながら、最終的には、ほとんど指示を受けずに一人一人が自分の役割を果たしました。私の上司は、毎日のように「みんながとても積極的なので、やることがない」と言っていたくらいです。私は説明が欲しければ質問をしましたし、知り合って数日しか経っていなくても、同じボランティアグループのメンバーとはとても気が合いました。他のボランティアのほとんどは博士号を取得していて、中には社会人として何年も働いている人もいて、彼らの無駄のない動きを見て私はとても感動しました。立場に関係なく、学ぶことを厭わないのです。

また、ポーランド、イタリア、コロンビアなど、これまで出会ったことのなかった国の人たちとの出会いもありました。話すうちに、さまざまな文化や言語を知れて、とても充実した時間を過ごせました。さまざまな場所から集まった人々が、たまたま五輪で出会ったのです。私が一番驚いたのは、ある日本人がスワヒリ語を話せたことです。私はまだ日本語を学んでいる最中なのに、私の言葉を話されているのを聞いて、とても影響されました。

Q. 最後に、この経験から得たものを教えてください。

アスリートたちを実際に目の当たりにすることは、とても現実的な体験でした。彼らがここまで来るために何年も費やしてきた努力は、彼らの見た目や振る舞いを見ればわかりました。肉体だけでなく、精神的にも厳しいトレーニングを積んだ結果です。勝っても負けても、彼らは優雅に身をこなし、頭を高く上げていました。彼らは、自分がそこにいるためにできる限りのことをしてきたことを知っていて、ベストを尽くしました。ここから得た教訓は、私の勉強や人生全般に生かすことができます。自分の心と体を最大限にケアしながら、あきらめずに前進していきたいです。

取材を通じてサロメさんの貴重な経験や学びを知って、私も自分の興味を探ったり、専門知識を深められるチャンスを探したくなりました。彼女の話はAPU生に「鉄は熱いうちに打て」の教訓を訴えかけていますね。私たちがAPUで育むのと同じように、インクルーシブで協調の精神を持ち合わせるようなチャンスは逃さず、チャレンジして成長していきましょう!

MAHARJAN Alexa
MAHARJAN Alexa

こんにちは!私はネパールから来た3回生のアレクサ・マハルジャンです。私は、ダンス、旅行、映画鑑賞、サッカーなど、いろんなことに興味を持っています。書くことも私の趣味のひとつで、SPAの一員としての活動することをワクワクしています。SPAメンバーとして、自分のアイデアやビジョンをしっかりと伝えると同時に、APUの学生生活をより深く理解したいと思っています。




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