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ナイジェリアのニューヤム祭-大分合同新聞「APU発世界の窓」

読了時間: 2分

〝新ヤムイモ〟の恵みに感謝

ナイジェリアでは、毎年8月から9月初旬にかけて「ニューヤム祭」と呼ばれる伝統的な祭りが開催されている。これについて、同国出身の友人オースティンから話を聞いた。

これは、南東部のイボ民族の祭りで、新じゃがならぬ〝新ヤムイモ〟の収穫を祝うもの。何百年も前から続く、地域の人々にとって大切な行事だそうだ。また、神や祖先に感謝をささげる意味もあり、日々の暮らしを見つめ直す機会でもあるという。ヤムイモとは、日本のジネンジョ、長芋などと同じヤマノイモ属の作物で、その総称のこと。

日本で暮らすナイジェリア人たちが集い、開催されたニューヤム祭
日本で暮らすナイジェリア人たちが集い、開催されたニューヤム祭

当日は、人々が色とりどりの民族衣装を着て音楽に合わせて踊り、ヤムイモを使ったさまざまな料理を楽しむ。伝統的なダンスや歌、劇などのパフォーマンスも披露され、会場は笑顔と活気に包まれる。子どもから大人までが一緒になって祝う様子は、地域の絆の強さを物語っているといえる。

「ただの収穫祭ではなく、家族や村の人たちと自然の恵みに感謝する時間。この祭りを見ると、どんなに忙しい日々でも“ありがとう”の気持ちを忘れちゃいけないなって思うんだ」。そう語る彼の表情はとても温かかった。

私自身も毎日、当たり前のように口にしているご飯や、支えてくれている人たちにもっと感謝しなければいけない。遠く離れた国の文化だが、「ありがとう」の気持ちは世界共通なのだと思った。

オーガスティン・オカフォー

オーガスティン・オカフォー
ニックネーム:オースティン
国際経営学部4回生

(大分合同新聞2025年6月24日朝刊掲載)

学生広報スタッフSPA(Student PR Assistants)は、APUと大分合同新聞による包括連携協定に基づき、2022年1月より、大分合同新聞朝刊「くらし・文化」面へ、インタビュー記事を連載中です。学生ならではの視点で、各国の文化やその時に気になる話題などを等身大でご紹介していきます。新聞読者層や、APUを目指す高校生などの、世界への興味関心を高めるきっかけづくりや、プロの編集者と協働することによる学生のスキルの向上を目指しています。

清末雪奈
清末雪奈

お笑いが大好きな国際経営学部(APM)4回生、清末雪奈です!自然豊かな国東半島からAPUに通っています。新たなことに挑戦する人や、何かに真剣に打ち込める人が多いこの大学に背中を押され、ライターを始めてみることにしました。精一杯頑張ります!




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