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台湾の伝統食-大分合同新聞「APU発世界の窓」

読了時間: 2分

家族のきずな深める「潤餅」

台湾出身のゆちはダンス仲間で、〝かっこいい〟ダンスパフォーマンスとは裏腹に、かわいい笑顔が輝く、魅力的な人だ。そんな彼女に、思い出深い伝統食について語ってもらった。

台湾では毎年4月に、祖先を祭る行事「清明節」がある。この時季、家族が集まった際の定番料理が「潤餅(ルンビン)」だそうだ。薄い皮で冷たい具材を包んだ伝統的な食べ物で、春の訪れを感じさせる一品として親しまれているという。

作り方は、クレープのような皮に砂糖を混ぜたピーナツ粉をまぶし、その上に、千切りのニンジンやキャベツ、油麺、豚肉、卵焼きなどをのせて包む。具材は自由に選べるため、食べる人の好みに合わせたアレンジが可能なんだとか。

家族全員で材料を準備し、自分で包んで楽しむことで、自然と食卓に笑顔が生まれる。「子どもの頃、野菜が嫌いで、皮にピーナツ粉だけをたくさん入れて食べていた」とゆち。「最後にはぐちゃぐちゃにしてしまったこともあった」と笑いながら振り返る。彼女の記憶の中には、家族と過ごした温かな時間が刻まれているのだろう。

清明節に味わう「潤餅」具材はお好みで

清明節に味わう「潤餅」具材はお好みで

この慣習は、家族の絆を深めるだけでなく、伝統文化を次世代へと伝える役割も果たしている。日本でも台湾料理を提供する店が増えており、機会があればぜひ味わってみたい。

シュウユンチ

シュウユンチ
(ニックネーム ゆち)
アジア太平洋学部3回生

(大分合同新聞2025年2月24日朝刊掲載)

学生広報スタッフSPA(Student PR Assistants)は、APUと大分合同新聞による包括連携協定に基づき、2022年1月より、大分合同新聞朝刊「くらし・文化」面へ、インタビュー記事を連載中です。学生ならではの視点で、各国の文化やその時に気になる話題などを等身大でご紹介していきます。新聞読者層や、APUを目指す高校生などの、世界への興味関心を高めるきっかけづくりや、プロの編集者と協働することによる学生のスキルの向上を目指しています。

上野 瑞歩
上野 瑞歩

皆さんこんにちは!!私はアジア太平洋学部4回生のみずほです。趣味はダンス、自然に触れること、動物と戯れることです!昔合気道もしていたので強いですよ:) SPAの活動を通して多くの人と交流したいと思っています!よろしくお願いします。




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