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ブルキナファソ、この国名を聞いたことがある人は少ないのではないだろうか。私は運よく、同国出身のエマニュエルと寮が一緒で知ることができた。彼いわく、大学中を探しても他にはいないらしく、どんな所か熱心に紹介してくれた。
ブルキナファソは西アフリカに位置し、チョコレートでおなじみのガーナなど6カ国と国境を接する国だ。国民の大多数が農業を営んで生活しており、60を超える民族に分かれている。「ファソダンファニ」と呼ばれる、コットンの織物で作られる伝統衣装は、美しいしま模様が特徴的。それぞれの民族に独自の様式があり、それで出身が分かるんだとか。
その中でも珍しい家に住むのが、ティエベレ地域のカセナ民族だそうだ。集落にある土造りの建物の壁には、さまざまな幾何学模様が描かれている。興味深いのは、この装飾が女性の仕事だということ。
理由を聞くと、「女性は家の守護者と見なされていて、美しくするという意味で彼女たちにしかできない」と語ってくれた。また「それだけ女性が重要な存在だということを示している」とも。そして、これは母から娘へと受け継がれていくという。
彼は、国の文化を伝える一方で、日本文化を通じて自国の課題解決のヒントを学んでいる。異なる二つの文化が相互に作用し、良い影響を与え合う―。私も、少しでも他文化に触れることができてうれしく思う
「ファソダンファニ」と呼ばれる
伝統衣装を着るエマニュエルさん
エマニュエル・ソロ
ニックネーム エマニュエル
アジア太平洋学部3回生
(大分合同新聞2025年1月28日朝刊掲載)
学生広報スタッフSPA(Student PR Assistants)は、APUと大分合同新聞による包括連携協定に基づき、2022年1月より、大分合同新聞朝刊「くらし・文化」面へ、インタビュー記事を連載中です。学生ならではの視点で、各国の文化やその時に気になる話題などを等身大でご紹介していきます。新聞読者層や、APUを目指す高校生などの、世界への興味関心を高めるきっかけづくりや、プロの編集者と協働することによる学生のスキルの向上を目指しています。
APUに在学生がもっともっと自分の通う大学を好きになれるような記事を書いていきたいと思います!またAPU に興味を持つ中学生や高校生にもAPU生にしかわからない素晴らしさを発信していきたいです!