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交換留学経験者の就職活動を追ってみた ~ボストンキャリアフォーラム体験記~

読了時間: 7分

APUでは交換留学や休学中の留学などで、多くの学生が海外経験を積んでいます。
またその多くは外資系などバイリンガル能力を活かした就職先を探しているのではないでしょうか?
しかし、3回生で留学を経験する学生には、「留学期間と就職活動期間が重なり、就職に支障がでるのではないか?」と悩むケースも少なくありません。

APUで留学を経験した学生の就職活動としては主に3パターンがあると思います。

  1. 通常の就職活動をする
  2. 休学して次年度採用または秋採用を目指す
  3. 留学中にキャリアフォーラムへ参加して短期集中型に活動する

その他にもさまざまな方法で就職活動をしています。

今回はこの3つ目のキャリアフォーラム、
とくに留学先から「ボストンキャリアフォーラム」(ボスキャリ)に参加し、内定獲得に至ったお2人に体験談をお聞きしました!

<プロフィール>

工藤 万穂さん
国際経営学部4回生
3回生時にフランスに1年留学

佐々木 志織さん
アジア太平洋学部4回生
3回生時にイギリスに1年留学

<ボストンキャリアフォーラムとは>
毎年11月にアメリカのボストンで3日間開催。日英バイリンガルのための就職活動イベントで、説明会だけでなく面接などの選考が行われ、約200社の企業が出展します。今年は2023年11月17日-19日に開催され、170社以上が参加予定です。

バイリンガルな人材を求めている企業が集まるため、国際感覚や言語能力を強みとするAPU生にとって非常に魅力的なイベントです。

CFNキャリアフォーラムネット(ボスキャリ以外の情報もあります)
https://careerforum.net/ja/

―どうしてボストンキャリアフォーラム(ボスキャリ)に参加しようと思いましたか?

万穂さん:
主に理由は2つあって、1つ目は自分の経験やスキルを活かしやすい企業にアプローチしやすいことです。グローバルな環境での努力や経験など、自分の持ち味を認めてくれるような企業が多く参加していたので、より自分と合う企業に出会えると思ったからです。
そして、2つ目はイベントの規模が大きく、コスパが良いからです。ボスキャリは参加企業が多く、大企業への内定が取りやすいことから、日本に帰国してから就職活動をするよりも留学中に済ませることができるので、効率が良いと思いました。

(インターンの様子 一番右 万穂さん)

志織さん:
ボスキャリのことはもともと兄や友達の影響で中学のころから知っていました。万穂さんも言っていたように、ボスキャリはバイリンガル向けで参加資格が限られているため、自分の経験を求めている企業や、ボスキャリでしか募集しない採用枠にもチャレンジできることに魅力を感じました。また、就職活動となると山ほどある企業の中から自分と合う企業を探すのは非常に大変ですが、ボスキャリは様々な分野の企業のうち200社から絞るため、自分の軸を見失わない点も大きいと思います。そして、企業の方も、一般の選考ルートではすぐにお会いできないような部長や社長など経営層クラスの方と現地でお話しできるのも一つの理由です。

(イギリスのインターン先のデスク 日本風にデコレーションされていた)

―お2人のボスキャリへの準備スケジュールと流れを教えてください。
また、どんな準備をしましたか?

万穂さん:
早めに取り組むのが一番と思い、留学に行ってすぐに情報収集を始めました。ボスキャリの前にサマーインターンを経験したかったので、サマーインターンの選考などにも取り組んでいました。ボスキャリに行くことが決まってすぐに飛行機とホテルを取り、日本から持参したSPIの対策本をこなしたり、選考対策となるkindleで本を集めたりしました。

志織さん:
私も留学してすぐにサイトに登録をして、情報収集を始めました。私の場合、留学中にしかできないこともしたかったのでサマーインターンには参加せず、イギリスでのインターンや友達との旅行に夏休みの時間を使っていました。学校が始まってからは課題や授業、友達との交流で忙しかったので固定の日に就職活動をしていました。

―ボスキャリ当日のスケジュールはどのような感じでしたか?

万穂さん:
1日目 事前応募の面接3.4個、レジュメ配り、説明会
2日目 事前応募の面接3.4個 夜カフェで最終面接をして、内定獲得
3日目 事前応募の分は終わっていたので、ブースを散策

志織さん: 
1日目 事前応募の面接2個、説明会、ウォークイン2個
2日目 事前応募の面接1個、その他面接、説明会
3日目 ブース散策、面接
(2つ選考残った状態で終了、最終面接は帰国後)

前日の夕方に現地入りして、3日目にはもうそれぞれの国に帰りました。着いたら朝だったので、とてもきつかったです。時差ぼけには気を付けてください!

万穂さんは事前応募をかなり進めていて、ボスキャリ当日に最終面接を受けるパターンが多く、志織さんは事前応募の分とウォークインで選考を通過した企業の選考を受けていました。実際に現地に行ってから魅力的な企業に出会えるパターンも十分にあるということです。

(ボスキャリの会場)

―費用はどのくらいかかりましたか?

2人:
宿泊費 3泊1人4万くらい
交通費(航空券) 14万円位
食費 近くの飲食店だと2人で一食約4000円、コンビニなどでも。
オンラインビザ、エスタの申請代 約3000円

会場に近く、安いホテルとなるとすぐに予約が埋まってしまうので、私たちは4月ごろにはもう予約を取りました。飛行機も早めに。周りにレストランがたくさんあるので食事に困ることはないと思います。

(ボストンでの食事)

―現地の雰囲気はどうでしたか?

2人:
ボストンにいるのにスーツを着た日本人だらけで不思議な感じでした。現地に向かう飛行機でもちらほら日本人を見かけました。ハイレベルな学生が多く集まり、英語や日本語が飛び交う様子は他の就活イベントではあまり見られない光景だと思います。

―実際ボスキャリに参加してどうでしたか?良かった点もしくは悪かった点があれば教えてください。

2人:
何よりもよかったのは、留学が終わる前に就職活動を完了出来たことです。4回生もなかなか忙しいので、留学と同時並行でできたのはとても効率がよかったです。また、人事の部署以外の営業担当の方など、普段現場の方が来られていたり、企業の経営層の考えが知れたりと、貴重な経験が出来ました。また、日本国内の通常の選考よりも服装やSPIが厳しくない印象なのも非常に助かりました。

―注意しておいた方が良いこと、アドバイスなどはありますか?

2人:
1つ目は、基本ですが体調管理!留学先や別府とかなり気候が違い、時差や移動、そしてストレスなどで気づかないうちに体調を崩してしまいがちです。無理をしすぎずに!(志織)
2つ目は、物の準備!服や靴です。直前に購入したら靴擦れで歩けない!なんてことが起きました(笑)女子は履きなれたパンプスが活動に集中できると思います。(万穂)
海外の証明写真の顔がテカテカで何とも言えない出来上がりだったので、日本で撮れる方は準備しておく方が良いかもしれません。(志織)
3つ目は、早めの準備!留学中ということもあり、なかなか就職活動に時間を割くのが難しいです。早めに取り組むとその分できることも多くあるので、気づいたときに始めていくのが大切だと思います。また、ボスキャリ以外にも各地で開催されているキャリアフォーラムに参加してみるのも良い経験だと思います。

まとめ

今回はボストンキャリアフォーラムに参加した万穂さん、志織さんにお話を伺いました。
APUではそのグローバルな環境から、毎年多くの人が留学を経験しています。留学経験者だけでなく世界各国・地域から集まってグローバルな力をつけたAPU生にとって、貴重な機会になるはずです!
言語能力や多文化理解能力を活かしてグローバルに働きたいと考えている方は、ぜひキャリアフォーラムに参加してみてください!!

島村 真菜理
島村 真菜理

こんにちは、島村真菜理(2024年3月卒業)です。旅行が大好きで昨年はヨーロッパ15カ国巡りました。今年はアジアと国内を旅するぞ〜。APUや別府では面白いことだらけ!記事を通してその魅力をお届けします!




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