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パプアニューギニアの独立記念日-大分合同新聞「APU発世界の窓」

読了時間: 2分

地域ごとに伝統的な踊り

ゼイナはAPUでも数少ないパプアニューギニア出身。学生寮でフロアメートになった。いつも出身国の伝統的な普段着だという鮮やかな色彩のワンピースを着ていて、彼女の国の文化に興味を持つようになった。オセアニアの島国パプアニューギニアは、1975年に独立した。9月16日の独立記念日について教えてもらった。

その日は、地域によって異なる伝統的な踊りで祝う。海沿いにあるゼイナの出身地では、長期間の漁から帰ってくる男性を迎える踊りが伝わる。鮮やかな伝統的な衣装には氏族や村を表す色が使われる。フェースペイントにも地域ごとに意味があり、例えば内陸部では狩りの際、周りの自然に紛れて動物から隠れる目的があるという。

各地で伝統は厳格に守られ、地域によっては男性の踊り手は1週間前から断食をすることもある。ゼイナは以前、学校で男の子が突然話してくれなくなり、理由が分からず困惑したことがあった。後日、踊るしばらく前から女性と話してはいけないという決まりが地域にあるため話せなかったと謝ってきたという。

昨年の独立記念日に踊るゼイナ

また、この日のための特別な料理もある。ムムと呼ばれる、バナナの葉にココナツとバナナを入れ、包み焼く甘い料理やアイギルと呼ばれる、熱した石でココナツなどを調理したものが有名だ。
来日して4カ月のゼイナは、母国の文化や料理が恋しいという。それとともに、皆がパプアニューギニアのことをもっと知ってくれたらうれしいと話す。伝統を大切に残していく、パプアニューギニアのすてきな文化のことを、私も広めていきたい。

トリー・ゼイナー
(ニックネーム ゼイナ)
パプアニューギニア出身
国際経営学部2回生(掲載時)

(大分合同新聞2023年7月18日朝刊掲載)

学生広報スタッフSPA(Student PR Assistants)は、APUと大分合同新聞による包括連携協定に基づき、2022年1月より、大分合同新聞朝刊「くらし・文化」面へ、インタビュー記事を連載中です。学生ならではの視点で、各国の文化やその時に気になる話題などを等身大でご紹介していきます。新聞読者層や、APUを目指す高校生などの、世界への興味関心を高めるきっかけづくりや、プロの編集者と協働することによる学生のスキルの向上を目指しています。

青木夏輝
青木夏輝

こんにちは!アジア太平洋学部(APS)3回生、国際関係専攻(IR)のなつきです。APUで経験した面白いことや、新たな発見、出会いなど紹介して、皆さんの日々の生活にインスピレーションをお届けできればと思っています。よろしくお願いします!




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