学生ブログ

読了時間: 7分

2022年秋、APUに入学して約半年。
そろそろ大学生活にも慣れてきて、何か刺激的なことをやってみたいなと思っていた矢先に、紹介してもらったものが、「インドネシアウィーク」でした。

そもそもこの「インドネシアウィーク」とは何なのか？これはAPU独自のイベント、「マルチカルチュラル・ウィーク」の一環で、複数の国・地域の言語や文化を週替わりで紹介するイベントです。毎年、春セメスターと、秋セメスターの期間に実施され、企画や実施運営はすべて学生が行っています。開催中は、当該国の学生だけでなく様々な国の学生が参加しており、このマルチカルチュラル・ウィークを通して、母国への誇りや他国への尊厳の念を育むことができるという一大イベントです。

1回生の春セメスターでインドネシア語を履修しており、インドネシアの文化や言語に興味を持った私は、インドネシア語クラスの友達と一緒に、初めてのマルチカルチュラル・ウィークに参加することにしました。
様々な種類の踊りや、演劇の団員の募集があるなか、私が惹かれたものは、インドネシアの伝統舞踊である「サマンダンス（Saman dance）」。一糸乱れぬその動きとカッコよさに圧倒され、参加を決めました。

練習の日々と山積みの課題

そうと決まれば、夏休みから秋セメスターにかけて練習を本格的に開始。最初は、インドネシアのメンバーが送ってくれたビデオを見ながらひたすら覚える！（笑）　動画を反転にしたり、スローにしたり。とにかく何回も何回も踊って体に染み込ませました…。

個人練習をしっかりやったら、次はチームメンバーと合同練習！個人練習では、孤独に心が折れることもありましたが、やっぱりみんなと合わせると迫力も一体感もあって楽しい！！これこそサマンダンスの魅力だと思います。
しかし、ここでの問題は、微妙な誤差や動きのズレが目立ってしまうこと。全員が同じ動きをする分、少しでもタイミングがずれたり、わずかに角度が違ったりすると、悪い意味で目立ってしまいます。私はこの部分の修正に苦労しました。
動画を録画して、見返して、ずれている部分を探す。自分で気づかないときは仲間からフィードバックをもらう。ひたすらこれを繰り返して、完成度を高めていきます。

合同練習の様子。様々な言語で意見を交わしながら微調整を行っています

いよいよ本番！仲間が教えてくれた魔法の言葉。

そして2か月ほど練習を続け、迎えた本番の日。インドネシアウィークは、初日の噴水前でのパレードから始まり、5日間続きます。私たちが踊るサマンダンスは最終日のグランドショー内での発表でした。
ショーのプログラムには、サマンダンスの他にも、孔雀をイメージした美しい「メラクダンス」や力強さが特徴の「コンタンポールダンス」などなど。インドネシアには多くの種類の伝統舞踊があり、どれも魅力的で、見ているだけでわくわくするものでした！
しかし、今回自分は出演者。のんびりとショーに見とれている暇はなく、自分の出番ギリギリまで最終確認をしたり、衣装に着替えたり大忙しでした。（後日、アーカイブでしっかりショーを見ることが出来ました笑）

そしていよいよ出番。舞台袖では自分の心臓の音が聞こえるくらい緊張していましたが、インドネシアの仲間が「Samangat！（インドネシア語で頑張ろう！）」という魔法の言葉を教えてくれたので、なんとか心を落ち着かせることができました。

ステージに立った瞬間、あまりの観客の多さに驚きました。チケットが完売したことは知っていたけどまさかこんなに集まってくれるとは、、！もちろん緊張はしましたが、観客の歓声や、今まで練習してきたんだという自信が励みになり、なんとか最後まで踊り切ることが出来ました！何度も言いますが、サマンの魅力は息ぴったりのダンスなので、踊っている最中も、自分はひとりではないんだ！みんなで作り上げているんだ！という雰囲気が背中を押してくれました。

2022年のインドネシアウィーク グランドショーのYouTube動画はこちら（33分頃からサマンダンス）

実感したAPUの魅力

今回、マルチカルチュラル・ウィークに参加し、私は改めて、APUは本当に面白い大学だなと感じました。自分がある国に興味を持てば、その国の友達を作ることができ、更に日本にいながら相手の文化を体験できるなんて、日本中でこの大学だけだと思います。自分がほんの少し勇気を出して行動してみれば、なんでも叶えられる大学だと実感しました。

最初はもちろん不安でした。国際交流も経験がないし、ダンスにも自信がなかったから。でも、少しの勇気をもって飛び込んでみれば、社会に出ても一生語れるような良い経験や新たな知識を得ることができました。これからもこの大学で積極的に様々なことに挑戦していきたいです！！機会があれば、みなさんもぜひマルチカルチュラル・ウィークを体験してみては！
とにかく、インドネシアウィークはすごく楽しかったです！おつかれサマン！！

清末雪奈

お笑いが大好きな国際経営学部（APM）2回生、清末雪奈です！自然豊かな国東半島からAPUに通っています。新たなことに挑戦する人や、何かに真剣に打ち込める人が多いこの大学に背中を押され、ライターを始めてみることにしました。精一杯頑張ります！