立命館アジア太平洋大学

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学生ブログ

卒業生インタビュー Vol.6 「人生のカードは自分で増やせる」

読了時間: 9分

昨年、プラスチックの営業職から化粧品メーカーに転職をされた渡邊さん。転職直前のインタビューでは、転職に至るまでの経緯や今後の意気込みを伺うことができました。私たち在校生に教えてくれたのは、「声に出すこと」の持つ可能性でした。

【卒業生プロフィール】

氏名:渡邊友月さん
卒業年:2018年アジア太平洋学部(APS)
大学時代の活動:グランド・バレー州立大学(アメリカ)への交換留学、交換留学準備プログラム「スーパー留学コース(SRC)」、「Basic Academic Program for OverSeas Education(BASE)」、TA(ワークショップ、サマースクールのTeaching Assistant)、サークル(Tropic Salsa代表、劇団39度)、海外留学アドバイザー(SEA)
職務経験:繊維系グローバル企業に勤務。株式会社コーセーに転職

現在、どんなお仕事をされていますか?

繊維系企業にて、特殊プラスチックの営業をしています。例えば、皆さんが持っているスマートフォンのカメラは、実はカメラ1つ当たりプラスチックレンズ5~7枚で構成されています。さらに最近ではトリプルカメラも当たり前になってきたので、スマホ(本体)以上に市場の伸びが大きいのが、このプラスチックレンズです。この特殊な用途に向けてプラスチックを販売するのが私のお仕事です。スマホのレンズメーカーはほとんどが台湾・中国メーカーで、日系メーカーは残念ながら1、2社程度しかありません。そのため私のお客さんも中国メーカーがほとんどで、コロナ前はたびたび中国へ出張していました。現在は中国の現地法人の営業職とタッグを組んで、遠隔で営業活動を行っています。

現在の仕事につくまでの経緯を教えてください。

私は全ての就職活動をオンキャンパス・リクルーティング(オンキャン)で行いました。当時は、自分が仕事を通じて何をして、何を成し遂げたいのかがわかりませんでした。オンキャンであれば、「APU生が欲しい!」という想いで集まった企業の中から就職志望先を選べるため、ミスマッチが減ると考え、積極的に参加していました。では、なぜ今の会社を選んだのか。私はもともと仕事とプライベートはきっちり両立したい派だったので、こちらの企業の理念が「Quality of Life(QOL)の向上」であり、社員のQOLも大切にする会社だと先輩社員から聞いたのが大きな理由です。また、友人やAPUの先輩から良い評判も聞いていたので、内定をいただいた時点ですぐに入社を決めました。

APU時代にやっておいて良かったことを教えてください。

やってみたいと思ったことを口に出すことです。心の中になんとなく「やってみたい」と思うことがあっても、なぜか心のストッパーが働き、動けない(動かない)ことがあると思います。でも少し声に出してみることで、意外と道が開けることがAPUでよくわかりました。 例えば私は、APSにはない学問である「犯罪学」を学びにアメリカのグランド・バレー州立大学へ交換留学に行きました。元々私はミステリードラマが好きで、日本にも多くの犯罪があるのに、それを学問として学ぶ機会が少ないのを不思議に思っていたことから、犯罪学に興味を持っていました。そこで、留学することで犯罪学を学べないかと考え、先輩に「実はAPSにはない分野を学びたいのだけれど、それでも留学に行けるのでしょうか…」と相談したところ、APSの授業にはない学問を留学先で学んだ人の話を聞くことができました。その後、私も留学先で犯罪学部に入ることができ、帰国後には単位の変換もすべて認められました。他にも、APUに入学するきっかけになったサマーキャンプにどうしても関わりたいと思い、4回生の春になんとなくそのことをオフィスの人と話していたら、たまたまサマースクールのサポーターの募集を考えていたタイミングだったらしく、卒業前に滑り込みで携わることができました。
各学年それぞれにいろいろなアドバイスはありますが、全学年共通で言えることは、この「やってみたいことがあれば口に出してみる」ということだと思います。今皆さんの心の中にある、やってみたいことは何ですか?もし身近に言える人がいなかったら、私にでもいいので、ぜひ声に出してみてくださいね。

APUでの生活や留学での経験が今に繋がっていると感じることがあれば、教えてください。

まずは、異なるバックグラウンドの人々と協働する力です。皆さんがAPUで幾度となく経験し、苦労し、乗り越えているのが、異文化間でのコミュニケーションの難しさだと思います。これは、単に国籍の違う人たちが集まっている環境でだけ発揮できる能力ではなく、非常にいろいろなところで活かせる能力だと気が付きました。例えば、今の私の職場は「ザ・理系企業」で、理系の大学院の卒業生や、技術職出身の人、また年齢も50代の男性が多いので、私にとっての常識が常識とはならない場面が多々あります。それでも、異色の私がなんとかやってこられたのは、APUで培った異なるバックグラウンドの人々と協働する力のおかげだと思います。

これからのビジョンを教えてください。

現在、就職活動の時には不透明だったキャリアビジョンが少し明確になり、新たな一歩を踏み出そうとしています。今の会社を選んだときは、企業理念だけを重視しており、事業内容まで真剣に見られていませんでした。企業向けにビジネスを展開するBtoBメーカーで働く中で、APUの時からなんとなく頭の中にあった「自分が関わった商品によって、世界と密接に関わりたい」という気持ちに改めて気がつきました。そしてこの夏から、消費者と直接かかわることのできるBtoCメーカーである、株式会社コーセーに転職することになりました。コーセーでは大学時代にインターンシップをした経験があり、社内にそのことを覚えてくださっていた方がいたことで、今回の転職につながりました。転職後まずは、現職での経験を活かしてアジア地域を対象にした仕事をする予定ですが、経験を積んだのち、社内公募制度を利用して商品企画職にチャレンジしたいと考えています。化粧品は従来女性のものというイメージが強い商品ですが、最近は性別や年齢に関係なく、一個人をきれいにするためのものになりつつあります。まずは、化粧品というジェンダーレス、ボーダーレスになりつつある商品を通じて、一人一人が輝けるような世の中にしていくことが目標です。
そして、もっと先の目標には、子供の成長に携わるおもちゃの開発があります。アメリカでの留学中、犯罪学を学ぶ中で少年犯罪に触れる機会がありました。そこで私は、幼少期の親や地域の人との繋がりが、その後の人生にとっていかに大切であるかを学びました。この学びから、子供たちの成長に役立つようなおもちゃの開発に携わりたいという大きな目標ができました。もしも実際におもちゃを開発できることになったら、現代求められているダイバーシティな環境に適した、性別に関係なく誰もが楽しめるおもちゃを作りたいと考えています。

在学生へのメッセージをお願いします。

SNS等を見ていると、今のAPU生にはすごくいろいろな活動をしている人が多いように感じます。周りの頑張りを見て自分も頑張ろうと思える環境であるとも思いますし、逆にそういう人たちをオンライン上で見て、自分と比べてしまい、落ち込んでしまう人もいるかもしれません。私は後者になることも多く、例えば在学中は短期的な目標はあっても、将来何をしたいかという長期的な目標がなかなか見つけられず、入学時から一貫して将来の夢に向かって頑張っている人を見て、自分はいったい何がしたいのだろう…と悩んでしまうことがありました。私の場合、どれだけ色々なプログラムに参加して、どれだけ自己分析をしても、結局将来やりたいことを明確には見つけられませんでした。でもそれは、ただ単にやりたいことに気が付けるほどのカードをまだ揃えられていなかっただけなのだと思います。もし、将来やりたいことを明確にできなくて悩んでいるという人がいたら、それはあなたにやりたいことがないのではなく、やりたいことに気が付けるほどの経験が揃っていないだけなのかもしれません。私の場合、BtoBメーカーで働くという、夢とは真逆の経験をしたからこそ、将来の夢に少しずつ気が付き始めています。周りと比べて自分は…と落ち込むこともあるかもしれませんが、その経験すら糧にして、あなたオリジナルの経験をAPUで積み重ね、人生のカードを増やしていってくださいね!あなたのこと、地球のどこかから、応援しています。

Loop.A.S. インタビュアー

名前:中島英
学部:APS
こんにちは!APS2回生の中島英です!幸せを感じる時は、美味しいものに出会えた時で、食べることが大好きです^^色々な人と話すことや新しいことを知ることも好きなので、Loop.A.S.のインタビュー部署では楽しく活動しています!

Loop.A.S.
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”LOOP”で始まる名前が物語るように、学生団体「Loop.A.S.(ルーパス)」は、APUの卒業生(校友)と在校生を結びつけ、様々な活動やイベントを通じてAPU生にチャンスを広げることを目指して活動しています。APU校友会と協力して、校友と学生が出会い、知識を共有し、在学中や卒業後のより良い生活について理解を深められるような機会を作っています。
学生ブログでは、Loop.A.S.による校友へのインタビュー記事を転載しています。




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