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APU卒業生インタビュー Vol.5 :学生時代の失敗がやり抜く力に

読了時間: 7分

現在TikTokを運営する企業、ByteDance株式会社にてベンダー・プログラム・マネージャー(VPM)として勤務するギタ・チェリー・プラバンダリさんは、APUの学部、大学院の卒業生です。しかも学部は早期卒業プログラムを修了されました。インタビューでは、自身の経験やAPUでの学び、現在の状況を語ってくださいました。(インタビューは2021年3月に行われました。)

【卒業生プロフィール】

名前:ギタ・チェリー・プラバンダリ
出身国:インドネシア
卒業:2008年 アジア太平洋大学(APS)、2010年 アジア太平洋学専攻(GSAM)
APUでの活動:システムアシスタント(情報SA)、ティーチング・アシスタント(TA)、佐伯市学生アドバイザー、グローバル・アドミッション・スチューデント・スタッフ(GASS)

現在、どのようなお仕事をされているのですか?

メディアとテクノロジー関連の企業に勤めて10年以上になります。トラスト&セーフティの部門を専門としてきました。現在はベンダー・プログラム・マネージャー(VPM)として、アイルランドのダブリンにあるTikTok (ByteDance株式会社)で働いています。タブリンは、ヨーロッパのシリコンバレーとして知られています。ただ現在は、新型コロナウイルスの影響で街はロックダウン状態にあり、在宅勤務を強いられています。全てにオンラインで対処しなくてはならず、とても大変な状況です。

トラスト&セーフティとは何ですか?

多くのテクノロジー企業には、営業部門、財務部門、技術部門、そしてトラスト&セーフティと呼ばれる部門があります。一般的に、トラスト&セーフティの主な目的はユーザーの保護と安全性の向上です。企業はどのようにしてユーザーの安全を確保し、信頼を得られるのでしょうか?その背景にはトラスト&セーフティ部門の様々な働きがあります。部門のデータ分析チームは、企業方針を策定する立場や、販売企業を仲介する立場にある人々をサポートしています。私はトラスト&セーフティ部門の一員として、パートナーであるシステム開発会社や海外企業の外部関係者を管理して、円滑に連携できるようにする仕事をしています。

ベンダー・プログラム・マネージャー(以下VPM)の仕事とは?

VPMとして、私は多国籍のチームを率い、数千人の社員が働くパートナー企業を複数監督しています。担当案件は毎月数百万ユーロに値します。ですので、本当に忙しい仕事です。この仕事には、システム開発会社の管理、プロジェクト管理、競合解決、コミュニケーション能力などが求められます。

APU在学中、最も誇りに思っていたことは?

1) 3年間で学部を卒業したこと。
早期卒業プログラムに参加していたので、4年ではなく3年で学部を卒業しました。そのためには1セメスターで24単位を取得する必要があり、私は日本語基準の授業科目を24単位取得しました。1セメで24単位を取るなんて想像できますか?ほぼ毎日、1限から6限まで授業を受けなければなりません。生計を立てるためにアルバイトも掛け持ちしていたので、とても大変で、ものすごく疲れていました。

2) 修士課程在学中、多くの国際会議で卒業研究を発表したこと。
幸運にも立命館アジア太平洋研究センター(RCAPS)から研究支援を受け、第二次世界大戦中のインドネシアにおける慰安婦をテーマに研究を完成させました。更には、インドネシア、日本、アメリカの3か国にて行われた国際研究会議で、その研究を発表することができました。

在学中の失敗談をお聞かせください。

一言で言うと、時間管理と優先順位の付け方の失敗です。ここから改善点を多く学びました。学部生時代は、アルバイトを掛け持ちして生計を立てるのに苦労していました。私は疲れ切っていて、授業に思うように集中できず、結果的にGPAを下げてしまうこととなりました。

APUで学んだことで、今も活きていることはありますか?

計画性、困難からの回復力、忍耐力、そして失敗を受け入れられることです。私はAPUで、このやり抜く力を身につけました。
APUでの様々な文化交流やボランティア活動を通して、困難から立ち直る力を手に入れました。卒業して社会人になった今、これらの教訓が自分のキャリアに活きています。これまで、優秀で潜在能力が高く、多言語を操るにも関わらず、キャリアで成功を収められず、前線で生き残れない人たちをたくさん見てきました。彼らは自分の失敗を受け入れるすべを知らず、事前に計画することに慣れておらず、困難から回復するすべや忍耐力を持ち合わせていませんでした。私は幸運なことに、APU時代にこれらの能力を鍛えぬきました。

近い将来、どんなことを計画されていますか?少し教えてください。

実は現在働きながら大学に通っていて、もうすぐ国際ビジネスと法律の科目履修を終えます。来年までに法学修士(LLM)の学位を取得し、その後、法学博士の取得を目指したいと思っています。私の計画は、10年以上にわたる技術分野でのキャリアと、これから修了を目指す法学とを組み合わせて、技術系の法律の専門家になることです。私が法律の勉強を始めたのは、弁護士と技術の専門家との架け橋になるためです。現状では、技術チームは非常に優秀で技術力は高いのですが、法律はほとんど知りません。そのため、私たちの作る製品がある国においては最適なものとは限らない、という事態が起こりました。一方、弁護士は法律の専門知識に長けていますが、テクノロジーについてはあまり詳しくありません。彼らのギャップを見て、私はテクノロジーと法律の両方を理解し、両者の隔たりを埋めることのできる人材になろうと思いました。

在学生へのメッセージをお願いします。

1) 世界を探求して、チャンスを発見してください。
若く、家庭などの制約もない時間は、今しかありません。世間で言われている以上に、世の中にはたくさんのチャンスがあります。卒業して社会に出てしまうと、途端に今のような自由時間は無くなります。在学中、キャリアオフィスでは「赤く染めた髪だと仕事に就けない」と言われていましたが、まさにその赤い髪色で、私はテクノロジー企業に10年以上勤めています。だから、自分自身の道を探し出してください。ボランティア活動や交流会、学会などに参加し、自分と異なるバックグラウンドを持つ人たちと出会ってください。今はパンデミック禍で困難な状況に思われますが、それでもオンラインセミナーには参加できますよね。

2) 失敗は成功の母。困難こそ飛躍のチャンスに。
誰もができるだけミスを犯さないよう、失敗を避けるよう努めます。ですが、失敗に直面した時こそ向上するチャンスだと受け止めてください。これには賛否両論あると思いますが、失敗を重ねると、立ち直り方がわかってきます。失敗なくてしてこれを学ぶことは決してできません。あなたは人生で何度も間違いを犯し、失敗もするでしょう。中には特別大きな失敗をすることもあると思います。しかし大切なのは、いかにして立ち直り、間違いを修正し、その失敗から学ぶかです。誰にでも失敗はある。社長でさえも失敗する。失敗に直面しても、立ち直り、より強く、より良くなれるよう、自分自身を鍛錬してください。

Loop.A.S. インタビュアー

名前:礒谷 有彩
学部:APM
こんにちは!APM2回生の礒谷有彩です!今はダブルディグリープログラムに参加していて、フランスのビジネススクールで勉強をしています。最近の趣味はフランスパンを毎朝楽しむことですが、日本のパンよりも硬いので歯が欠けないか心配です笑 この活動を通して、多くの人にAPUの卒業生の素晴らしさを知っていただけると嬉しいです!

Loop.A.S.
Loop.A.S.

”LOOP”で始まる名前が物語るように、学生団体「Loop.A.S.(ルーパス)」は、APUの卒業生(校友)と在校生を結びつけ、様々な活動やイベントを通じてAPU生にチャンスを広げることを目指して活動しています。APU校友会と協力して、校友と学生が出会い、知識を共有し、在学中や卒業後のより良い生活について理解を深められるような機会を作っています。
学生ブログでは、Loop.A.S.による校友へのインタビュー記事を転載しています。




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