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イギリス交換留学体験記 ―現地の授業編―

読了時間: 3分

こんにちは!イギリスのハートフォードシャー大学に留学をしていた中村茉優美です。今回は、私が現地で履修していた中でも特に印象に残った学びについてお伝えしようと思います。同じ学問であっても交換留学先の現地の学生や教授の視点が加わることで、まったく違う世界が見えました。

文化的背景に優劣はない

私が履修していた「Education from Global perspectives」という授業では、アジアやアフリカなどの世界中の教育システムや学校文化を学び、イギリスでの多文化共生を教育の場でどのように実現するのかという問いに対する手がかりを学ぶ授業でした。APUに通う皆さんであれば、「文化的背景に優劣はない」というエスノセントリズム(自民族中心主義)批判的考え方は「当たり前」という認識の人が多いのではないかと思います。

それでも私はこの講義を受け、日本人の空気を読む文化に対し、自分が少し否定的であること、英語教育を始めとするヨーロッパやアメリカの教育は先進的で優れているという無意識の思い込みを持っていたことに気付かされました。それは、日本の空気を読む文化は日本独特の物であり、海外では「何も考えてない」と誤解を生んでしまう可能性もあると聞いたことがあるという理由からですが、世界学力ランキングのように先進国によって作られた国際的な基準でランキングがつけられていることなども背景にあるのではないかと思います。

日本もダイバーシティ社会になりつつある状態で、一人ひとりの個性を尊重した教育を行うには、私達の中にある「普通」について問い直すことが必要であるのだと実感しました。

同じ科目でも全く異なる視点

女性史の授業は、APUでいうGender studyと同じような印象を私は持っていました。しかし、ただ女性の地位という話だけではなく、ヨーロッパだからこその、奴隷という概念や西洋絵画での女性の描かれ方に着目して学ぶことができたのもイギリスの大学で再度学ぶ意義であったと思います。

また、1800年代のイギリスでは、女性が性被害に対して声を挙げることができたのにも関わらず、当時その声を記述することができたのは男性に限られていたこと、そしてその女性に対しても年長者や男性側から圧力をかけられていたことを実際の記述をもとに学ぶことができ、今時分が目にしている過去の情報を疑う姿勢を持つ必要性を感じ、その意識が身に付きました。

交換留学での学問的学びを通して

交換留学では専門知識は勿論、自分では分かったつもりになっていたエスノセントリズムへの気付きや、同じ学問分野でも様々な視点があるという認識を高めることできました。また、日本にいた以上に、参考文献を如何に効率的に活用するか、批判的思考が持てているかという点を課題で評価されることがありました。

APUでの学びに加え、イギリスでの経験が現在の卒業論文に活かされています。ディスカッションについていくだけでも大変な時を乗り越え、学びを深めることができ、私にとって留学はとても良い経験になりました。

中村 茉優美
中村 茉優美

こんちには!アジア太平洋学部3回生のまゆみです。大学の魅力や、1年間のイギリス交換留学について発信し、APUへの進学や新しい挑戦を考えている読者の皆様に何かきっかけを与えることができたらと思っています。よろしくお願いします。




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