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APUでは、中国語、韓国語、マレー語・インドネシア語、スペイン語、タイ語、ベトナム語の6言語を履修することができ、これらはAP(Asia Pacific)言語と呼ばれています。今回は私が履修した中国語を、実践的に活かせるプログラム「地域連携型・中国語実践型体験学習の構築~大分・APU発~」に参加した体験を紹介します。
このプログラムは、中国からスタディツアーで訪れた小中高生やその家族と1週間交流するものです。大きな特徴は「地域連携」。ただ交流するだけでなく、中国の方々と一緒に大分の地域をめぐり、文化や社会について学び合えます。今回は1回生から4回生まで、15人のAPU生が参加しました。
まず訪れたのは別府の観光名所・鉄輪地区。別府鉄輪地獄温泉ミュージアムでは、温泉の歴史や特徴を中国の方々と一緒に学びました。湯布院でのレクリエーションでは、中国の子どもたちが普段遊んでいるゲームが、日本の「だるまさんが転んだ」とよく似ていて驚きました。
続いては日本語教室。中国の方とペアを組み、日常で使う日本語のあいさつを教える活動です。私は、一人で参加していた中学生の男の子とペアになりました。日本語を教える一方で、中国語での表現も教えてもらいながら、一緒に学ぶ時間はとても楽しかったです。声調(音の高低)のある中国語は発音が難しく、何度も直されてしまいましたが(笑)、そのやりとり自体が良い交流になりました。
杵築市では、創業300年以上の老舗料亭「若栄屋」で茶道体験をしました。女将さんが披露してくださった一連の所作には、一つ一つ意味があると聞き、中国の方々が深く感心している様子が印象的でした。
海鮮BBQを楽しめる「キツキテラス」で料理を待つ間や食事中に、中国の高校生の女の子と、翻訳アプリを使いながら、たくさん話をしました。日本への興味や将来勉強したいことについて中国語を使って語り合えたことは、学んだ言語を実際に使う貴重な機会でした。昼食後はみんなでテラスに出て、運営する方のレクチャーで障がい者雇用について学びました。
最終日には、APUキャンパスツアーを実施。中国の方々にキャンパスを案内し、学生生活について中国語で紹介したり、質問に答えたりしました。
私をこのプログラムに誘ってくれた友人は、APUに入学してから中国語の学習をはじめ、全日本中国語スピーチコンテスト朗読部門で優秀賞に輝くまでになった、実力者です。彼女にも感想を聞きました。
「今回このプログラムに参加した理由は、APUで言語を学んだだけで終わらせず、活用してみたいと思ったからです。APUには長期・短期でさまざまな留学プログラムがありますが、ここ大分で外国語を使って交流する機会はとても貴重で私の中で良い経験となりました。今回、ほとんど日本語に触れたことがない参加者も多く、ひらがなの練習から始めました。しかし、初めてにも関わらずひらがなを上手に書いていて、その習得の速さに驚きました。中国は漢字文化であるため、文字を真似て書くことに普段から慣れているからなのだと気付きました。日本語だけでなく、おにぎり作り体験など、日本の文化を楽しんでくれて嬉しかったです。」
このプログラムを企画した河原畑希久先生(言語教育センター)は、「大分は観光、自然、福祉といった分野で学べる資源が豊富で、多文化交流に最適な場所」だと語っていました。今回訪れた太陽の家や若栄屋といったスポットは、大分ならではの場所です。単に言語を使って交流するだけでなく、「大分の地域文化を一緒に学ぶ」ことで、交流に深みが増したと感じます。また、このプログラムは立命館の「グラスルーツ実践支援制度」に採択された一回目の開催であり、先生だけでなく学生も事前ミーティングなどを通して主体的に関わってきました。地域と大学、中国の人々がつながる新しい試みとして、これから継続して開催していきたいと話します。
言語を使う機会自体はAPUキャンパス内にも多くあります。しかし、中国から来た中高生やその家族と交流し、さらに大分の地域と結びつけたこのプログラムには、ほかにはない魅力がありました。中国語を学ぶモチベーションも一層高まり、学んだことを「実際に使う」楽しさを実感しました。
さらに参加者と話していて、「この交流をする前は日本人はシャイで自分からあまり話さないイメージがあったけれど、あなたたちと会ってそうではないと気付いた」と言われました。お互いに持っている固定概念が、実際に交流することによって違うことに気付き、自分自身の目で相手を見て理解ができるんだなということを実感できました。またこれらの会話を自分が習った中国語を使って話すことができたので、自信やもっと中国語を学びたいというモチベーションにも繋がりました。
今回の経験をきっかけに、今後も積極的に中国語を学び続け、また地域とつながる活動にも挑戦していきたいと思います。
茶道体験の様子
日本語教室の様子
グラスルーツ実践支援制度:立命館学園教職員による現場での草の根(グラスルーツ)的な取組み(所属組織や職種の枠を超えた取組み、学園外と連携してそのリソースやナレッジを取り込んだ「共創プロジェクト」)を支援する制度
こんにちは!アジア太平洋学部(APS)4回生、国際関係専攻(IR)のなつきです。APUで経験した面白いことや、新たな発見、出会いなど紹介して、皆さんの日々の生活にインスピレーションをお届けできればと思っています。よろしくお願いします!