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ミャンマー文化の根底には、どんな困難に直面してもはね返す“たくましさ”がある―。こう話してくれたのは同国出身のメイ。彼女に特徴的な文化について尋ねてみた。
APUが立地する別府市では、「湯ぶっかけまつり」「別府温泉ぶっかけフェス」などが開催されるが、どうやら似たような祭りがあるというのだ。それは「ティンジャン」と呼ばれるもので、この国の正月に当たる4月中旬に催される。この期間、人々は新年を祝って互いに水をかけ合う。起源は仏像を清める儀式だとされているが、現在では一年の不浄を洗い流すという意味が込められている。
次に、行事はもちろん日常でも着用する伝統衣装を紹介してくれた。これは「ロンジー」という、布製の巻きスカートのような服で、男性は「パソー」、女性は「タメイン」と呼ばれる。動きやすく、暑い気候にも適しているため多くの人が愛用。色や模様は地域、民族によって違いがあり、結婚式や式典といった特別な場では、より華やかなデザインのものをまとうという。国民にとって単なる衣装というよりも、〝誇り〟の象徴でもあるそうだ。
クーデター、自然災害など多くの試練に直面してきたミャンマー。日本には「雨過天晴(うかてんせい)」という言葉があるが、困難の後にも希望を見いだし、笑顔で歩み続ける姿は未来を照らす光のようだ。それは、混乱が多く存在する現代社会を生きる私たち、さらには世界の人々にとっても忘れてはならない、大切な心の在り方なのではないだろうか。
イン・メイ・アウン
ニックネーム:メイ
国際経営学部3回生
(大分合同新聞2025年11月25日朝刊掲載)
学生広報スタッフSPA(Student PR Assistants)は、APUと大分合同新聞による包括連携協定に基づき、2022年1月より、大分合同新聞朝刊「くらし・文化」面へ、インタビュー記事を連載中です。学生ならではの視点で、各国の文化やその時に気になる話題などを等身大でご紹介していきます。新聞読者層や、APUを目指す高校生などの、世界への興味関心を高めるきっかけづくりや、プロの編集者と協働することによる学生のスキルの向上を目指しています。
APUに在学生がもっともっと自分の通う大学を好きになれるような記事を書いていきたいと思います!またAPU に興味を持つ中学生や高校生にもAPU生にしかわからない素晴らしさを発信していきたいです!