学生ブログ

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「スマラク」で一年の幸運を祝う

ウズベキスタンがどこにあるのかご存じだろうか。中央アジアの中心に位置し、国土の３分の２は草原と砂漠だ。この国出身のベフは以前住んでいたシェアハウスの仲間で、引っ越しも手伝ってくれた気さくな人だ。

年明けに一緒に食事をした際、新年の過ごし方について聞いてみた。イスラム教徒の多国々と同様に３月２１日が元日に当たり、ペルシャ語で「ナヴルーズ」と言うそうだ。
その日は、甘いジャムのような食べ物「スマラク」を村中の人たちで作る。大きな鍋が用意され、小麦と水を長時間煮詰め、この中に１人ずつナッツと小さな石を入れてかき混ぜていく。その間に、歌、ダンスなどのエンターテインメントが催されるそうで、楽しい様子が伝わってくる。
実際に食べるのは翌日。自分の中に、もしナッツや石が入っていたら良い一年になるという。べフも来日前は毎年、ナッツが入っていたので幸運が続いていると話してくれた。なんだか、神社でおみくじを引いて吉凶を占う日本人に似ているなと感じた。

ナヴルーズで踊るベフさんの親族の子どもたち。小石はさすがに食べず、記念にとっておくそうだ

今回で、友人を紹介するのは５回目となった。先日、本欄への寄稿や別府市民との国際交流イベント企画などの課外活動、成績が評価され、奨学金「安藤百福名誉博士栄誉賞」を受賞することができた。そして、卒業式では代表あいさつもした。このような幸運で大学生活を終えることができ、大分の皆さんに感謝したい。

サイドフ・ベフルズ・ジヨヅーライエヴィシチ
（ニックネーム　ベフ）
大学院　アジア太平洋研究科２回生

（大分合同新聞2024年3月26日朝刊掲載）

土井　航大

はじめまして！別府温泉道名人APS4回生土井航大です。YouTuberとしてAPUでの国際交流、旅、留学など、新しいコンテンツを発信中！ SPAの活動を通してAPU生にとって有益な情報、そしてAPU以外の高校生や保護者などの多くの人に読んでもらえるように発信していきたいと思います！！（2024年3月卒業）