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さりげない笑顔で話しかけてくれるジオ。たわいもない会話をしていると、唐突に「今度、タイに一緒に来てみない?」。
タイに到着すると、高校生の頃から行きつけだというレストランに案内してくれた。
目の前に出てきたのは、特に何の変哲もないラーメン。現地では「クイッティアオ」と言う。味は上々だったが、今思えば、なぜもっと「タイらしいもの」を食べなかったのかと悔やんでいる。
その中に気になった具材があった。
食後、「あの赤いぷにぷにしたものは何?」と尋ねると、「あぁ、あれは豚の血をゼリー状にしたものだよ」と言う。
無味無臭だったが、初めての体験に心が弾んだ。
日本人が当たり前にラーメンのトッピングを選べるように、タイの人たちはレストランに赴き、豚の血のゼリーが入ったクイッティアオを食べるのである。
日本では想像もつかないような「当たり前」が世界各地に存在して、僕らは時に戸惑う。しかしそれは、日本に来てくれている彼らにとっても同じであり、「驚き」と「当たり前」のはざまで日々を生きているのだろう。今回の経験を通して、より日本について教養を深め、奥深さを世界に発信していきたいと強く思った。
ワテイクルプラパン・クンナパト
(ニックネーム ジオ)
国際経営学部1回生
タイ
(大分合同新聞2023年6月20日朝刊掲載)
学生広報スタッフSPA(Student PR Assistants)は、APUと大分合同新聞による包括連携協定に基づき、2022年1月より、大分合同新聞朝刊「くらし・文化」面へ、インタビュー記事を連載中です。学生ならではの視点で、各国の文化やその時に気になる話題などを等身大でご紹介していきます。新聞読者層や、APUを目指す高校生などの、世界への興味関心を高めるきっかけづくりや、プロの編集者と協働することによる学生のスキルの向上を目指しています。
初めまして!「破天荒に。No.1に。」がモットーのが川越博文(国際経営学部/2回生)です!最近、ようやく「仲間」の良さを実感してきている20歳です(笑)記事では、みなさんの「そうだったの!?」を引き出せるような記事を書けるようがんばります!