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ドイツで人気の“ディアンドル“-大分合同新聞「APU発世界の窓」

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レアは南ドイツの出身。気さくで明るく、笑顔の絶えない人である。最近、話題になっているのは「オクトーバーフェスト」。18世紀に国王の成婚を祝って領民に6日間ビールを振る舞ったことが起源で、9月から10月にかけて1カ月にわたって行われる。レアも昨年は家族と参加した。ビールを思い浮かべる祭りだが、一段と輝きを放つのが参加者の着る民族衣装「ディアンドル」である。
「お嬢さん」の意味を語源に持つが、元は領民の作業着で、制服のように職業や身分を判別できた。
エプロンリボンの結び目の位置には秘密がある。前から見て右なら未婚、左なら既婚、真ん中にあれば恋人の有無が不詳という意味だという。

ナチスの女性党員が着ていたこともあり、かつてのドイツでは敬遠されたことも。現在では女性らしいデザインにさまざまな工夫が加えられ、若者を中心に見直されている。伝統やアイデンティティーを感じられるとして行事などで着られ、婚礼衣装にも人気だ。
これは日本の着物と似ている。着付けや管理の難しさもあり、着物離れの傾向があったが、私たち若者には、自由なスタイルで気軽に着ることができるイメージがある。一度日常から離れたものでも、自国の魅力的な衣装にはどうしても引かれる。
もしオクトーバーフェストに参加することがあれば、ディアンドルを着用してみてはどうだろうか。運命の出会いがあるかもしれない。

バウムギャルトナー レア(右端)
アジア太平洋研究科 博士前期課程
ドイツ

(大分合同新聞2023年3月28日朝刊掲載)

学生広報スタッフSPA(Student PR Assistants)は、APUと大分合同新聞による包括連携協定に基づき、2022年1月より、大分合同新聞朝刊「くらし・文化」面へ、インタビュー記事を連載中です。学生ならではの視点で、各国の文化やその時に気になる話題などを等身大でご紹介していきます。新聞読者層や、APUを目指す高校生などの、世界への興味関心を高めるきっかけづくりや、プロの編集者と協働することによる学生のスキルの向上を目指しています。

上野 瑞歩
上野 瑞歩

皆さんこんにちは!!私はアジア太平洋学部4回生のみずほです。趣味はダンス、自然に触れること、動物と戯れることです!昔合気道もしていたので強いですよ:) SPAの活動を通して多くの人と交流したいと思っています!よろしくお願いします。




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