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スリランカの卒業パーティー -大分合同新聞「APU発世界の窓」

読了時間: 2分

スリランカでは卒業式より卒業パーティーが主流だ。幼稚園から高校生までに3回ある大きなテストが進路の分かれ目となり、パーティーもそれらに合わせてある。
卒業生にとってパーティーは厳しい校則から解放される最初の場所。だからこそ、かなり自由なのが特徴だ。その自由さは学校がDJを雇い、好きな歌を歌えるほどである。おのおのが色とりどりの伝統衣装サリーをまとい、食べ物や歌、ダンスを楽しむ姿は想像するだけで優美だ。

また、憧れの先輩に秘密裏にプレゼントを渡すという「女子校あるある」には、同志として、どこの国でも同じなのかとついついうれしくなった。
ここ最近の流行は卒業式で制服に友人のサインを集めることだそう。それまで着ていた思い出いっぱいの制服を卒業アルバムの寄せ書き代わりにするのはとてもすてきだ。
「卒業はいつもビタースイートな思い出。友達とバラバラになる悲しさと新しい友達と出会う幸せがあるから」とイシャリは言う。そんな彼女の日本での卒業式も今年の9月に迫る。APUならではの赤いガウンを着ることや帽子を投げる瞬間が今から楽しみと笑顔で教えてくれた。
私も3月で卒業だ。APUであなたと出会えたこと、そしてこれから別々の進路を歩むことを思うと、彼女の言う通り、甘く苦い気持ちになる。ただ、この4年間ずっと友達でいてくれてストゥーティー(シンハラ語で「ありがとう」)。

マルデニヤ・コラララゲ・イシャリ・ランギカ・マルデニヤ(24)
(ニックネーム イシャリ)
アジア太平洋学部4回生
スリランカ

(大分合同新聞2022年3月29日朝刊掲載)

学生広報スタッフSPA(Student PR Assistants)は、APUと大分合同新聞による包括連携協定に基づき、2022年1月より、大分合同新聞朝刊「くらし・文化」面へ、インタビュー記事を連載中です。学生ならではの視点で、各国の文化やその時に気になる話題などを等身大でご紹介していきます。新聞読者層や、APUを目指す高校生などの、世界への興味関心を高めるきっかけづくりや、プロの編集者と協働することによる学生のスキルの向上を目指しています。

幸田 華子
幸田 華子

美味しいものが大好きな幸田華子です。2021年の目標は別府でお気に入りのカフェを見つけること!乱文ではありますが、赤裸々に執筆中です…ご意見ご感想を待っております:)ついでに別府で美味しいモノも教えて下さると喜びます笑
(2022年春卒業)




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