2018年度 科学研究費助成事業による研究 No.4

研究課題:コーパスツールユーザーを育成するための教材開発とその検証

研究代表者:寺嶋 弘道

研究内容

ここ10年ほどの間で大規模なコーパスを搭載し、そのコーパスに含まれる表現や例文が検索できるコーパスツールと呼ばれるものが立て続けに登場しています。コーパスツールは、辞書では得られないような語同士の共起関係(以下:コロケーション)の情報を統計的かつ網羅的に表示することができることから、日本語学習者のライティング時の支援ツールとして期待されています。本研究では、学習者がこうしたコーパスツールの機能を十分に発揮できるよう教材開発を行い、その成果を共有することを目指しています。

研究動機

近年、スマートフォンの辞書アプリやコーパスツールといった言語資源ツールの開発が進んでいますが、それらの効果的な活用方法に着目した研究に関しては、ツールの開発に追いついていない状況だと言えます。これまでの先行研究からは、辞書の不適切な記述や表示方法、不適切な辞書の使用、コーパスツールと辞書との連携の問題で、学習者がコーパスツールを使用してもコロケーションを適切に選択できないことがわかってきました。こうした問題から辞書の使用を学習者に任せてきた、あるいはコーパスツールの紹介に留まってきた、これまでの日本語教育の在り方を変えていく必要があると考えるようになりました。

研究の特色と意義

学習者の自律的な学習の質を高めるコーパスツールの可能性を考えれば、本研究は、日本語教育において意義があるものだと考えています。また、研究成果を教材として活かせるという点では日本語教育に携わる教員や学習者に、より直接的に貢献できる研究だと考えています。


ページトップへ戻る