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「世界を変える」人を育てる
サステイナブル インクルーシブ

グリーンコモンズ (教学新棟)は、これまで以上に活発な交流、活動を生み出す多様なコモンズと、対話型の学びやWEBにより変革する授業にも対応する新たな学びの場、さらに3学部トライアングル体制に応じたイノベーションを生み出す新たな研究空間等からなります。 中央部には吹抜空間を設け、これらを共鳴させ相乗効果を生み出すよう計画しました。さらに、学生や教員、県・市をはじめ、地域・社会との対話を通して、数多くのチャレンジを行い、グローバル・ラーニング・コミュニティの創造をめざします。

グリーンコモンズ
5つのキーワード

01

なぜ、木造建築?

グリーンコモンズの95%は大分県産の木材でできている

グリーンコモンズは2023年4月に新しく開設した「サステイナビリティ観光学部」の開設に合わせて、世界的課題であるSDGsにつながる木造校舎にチャレンジしました。
建物を象徴する中央部の大きな空間は、450立方メートルの木材を使った、教育施設としては国内最大級の木造建築です。

中央部分の木造建築には、95%以上が大分県産のスギ材を使用し、地産地消を実現しています。
建築に木材を利用することは、”切って”、”植えて”、”育てる”という循環を環境へ促し、カーボンニュートラル社会の実現につながります。
自然エネルギーの活用など、様々な環境技術を採用した先導的なサステイナブル建築であるグリーンコモンズは、生きた環境教育の教材となる学び舎です。

木造建築へのこだわりを、
造った方々に聞いてみました

立命館アジア太平洋大学 太田 猛 事務局次長※着工当時

立命館アジア太平洋大学

太田 猛 事務局次長 ※着工当時

大分県はスギやヒノキなど全国有数の生産地で、サステイナビリティを冠する学部を開設するために、新しい建物に木材を活用するという「地産地消」のアイデアは自然な流れでした。
木造校舎は「地域の資源循環と価値創造から持続可能な社会を目指す、世界を変える人材を育てる」という学部の目標にとって、まさに生きた教材と位置づけられます。グリーンコモンズでの学びや交流を通して、木造建築がもつ心地よさを体感し、さらに日本や世界における林業の課題や環境問題への関心につなげてもらいたいです。

(株) 日田十条 瀬戸 亨一郎 代表取締役

(株) 日田十条

瀬戸 亨一郎 代表取締役

日本国内の木は、一般の住宅では使わないくらい大きくなりすぎているのが現状です。
そのような状況下で、大きな木を大きいまま使ってもらえることは私たちにとっても大変ありがたいことでした。
また、木造建築や耐震性、防火性能の技術はここ数年技術が進んできました。
その最先端の技術をグリーンコモンズに使っていただいている事から、安心して木の良さを発揮できる建物だと期待しています。
まさに木材は”循環できる資材”であるということで、その環境の下で学生に学んでもらえれば、また新たな展開ができると思います。

大学初、大分県初 国際認証(FSC®︎プロジェクト認証)を取得
”適切な森林管理”を認証する「FSC®認証」とは
FSC®認証

FSC®認証は、適切に管理された森林と、責任をもって調達された林産物に対する国際的な認証制度です。
森林の抱える問題を解決しながら将来にわたり森林を利用してゆくことを目的としています。
グリーンコモンズは大学初、大分県初のFSC®プロジェクト認証を2023年に取得しました。

(17本の柱と、60箇所の什器を対象とする部分認証)

02

ステージに、隠された秘密

日本初木造3層吹抜コモンズ空間

グリーンコモンズ最大の特徴であるグリーンコモンズステージ。
3層の吹き抜けと大きな階段を持つ、教育施設としては国内最大級の木造建築です。ダイナミックな日本初の木造3層吹抜コモンズ空間は、大分県産材の杉の香りに包まれます。

キャンパス周囲の里山と
アカデミック広場の緑をつなぐ
“木造コモンズ空間”
多様な価値観が混ざり合う
“グリーンコモンズステージ”

スロープとエレベーターを共に計画した、車いすの方も利用可能なグリーンコモンズステージ。教室により挟まれた配置計画とすることで、すべての学びが顔出しする場所となります。

03

インクルーシブなコモンズ空間?

多様な活動・居場所を内包する
インクルーシブコモンズ空間

様々な広さ、天井の高さ、家具、設備を用意し、人数・用途・気分に応じて選択可能な居場所となる共用空間「コモンズ」を各所に散りばめました。
さらに、スロープやバリアフリーエレベーターを設けたステージやジェンダーに配慮したトイレ空間など、今までに例のない新たなコモンズにチャレンジしました。多様な課外活動や地域交流、研究活動など、さらにインクルーシプなAPUを実現します。

Cozy Commons
SATOYAMA Gallery

コモンズ空間では、多文化共同や多様な学びのスタイルを意識したデザインを採用しています。
包まれ感のある「Cozy Commons」、地域との接点を生み出す「SATOYAMA Gallery」はコミュニケーションを円滑にする癒しの場として最適です。

Inclusive Restrooms

オールジェンダートイレを学生教職員によるワークショップで議論しました。「トイレ空間に入る際の視線が気になる」という参加者からの意見から、誰もが利用したくなる場として、2つの異なる雰囲気を持つトイレと多目的ブースを一体的に計画しました。

一方の個室は木材の色合いを感じる”温かみ”、もう一方は照明を抑えた”スタイリッシュさ”が演出されています。
外観の壁の林立による迷路のような構造は、居心地の良いトイレ空間を実現しています。
どちらの個室も木材を使い、ゆっくりとくつろげる場所に仕上げました。

04

形の変わるアクティブラーニング教室

アクティブラーニング(AL)教室の仕掛けとは?

アクティブラーニングをベースとした教室が求められるなか、学生・教職員の方々とのワークショップを通して、授業への参加や見学が可能なギャラリーをもつ教室や、活発な討議・対話を促す什器、特徴的な色彩計画や温かみをもつ大分県産材による家具・サインにチャレンジしました。
新たな教室でのインクルーシブな学びが、異なる文化・価値観を混ぜ合わせ、解を生み出すことを目指しました。

仕掛け1見学・参加が可能な2つのギャラリー

外に開かれ魅力ある授業を発信するアクティブラーニング教室には、上から授業の見学が出来るクローズギャラリーと、授業に参加可能なオープンギャラリーがあります。より実践的な学習体験を訪問者へ提供し、学習の促進につなげることができます。

上部から見学可能なクローズギャラリー
見学・参加が可能なオープンギャラリー
仕掛け2教室内のレイアウトを自由にできる

教室内のレイアウトを自由に変更することで、それぞれの授業にマッチした学習スタイルや活動に適した環境を作り出すことができます。教室の壁3面に設置されたホワイトボードは、いつでも議論が可能な教室を実現しました。

いつでも議論可能なAL教室
グループワークも可能な中教室
仕掛け3グループワークに特化した馬蹄型教室

APUの授業では欠かすことができない、グループワークやディスカッションがしやすい形式を追求しました。 特徴的な馬蹄型の机は、グループワークにおいて様々な場面にも対応できる形状となっています。

グループワークにてALが可能な馬蹄型教室
馬蹄型教室におけるグループワーク 馬蹄型教室におけるグループワーク
05

研究室をつなぐキッチン付きリビング

イノベーションリビングにより研究交流を促す

教室だけではなく教員の研究室にもこだわりがあります。
研究室をつなぐ廊下であるイノベーションリビングには、カラフルな可動家具、大分県産材によるキッチンカウンターなどを配置し、教員同士、教員と学生が交流できるスペースを確保しています。

大きな引戸により研究室とイノベーションリビングを一体的に活用することができます。

Movie

施工タイムラプス

大学施設での大規模木造建築、グリーンコモンズの建設過程をタイムラプス動画でご紹介します。環境に配慮した持続可能な建築技術が美しさと調和し、木の温もりが豊かな学びの場を作り上げます。是非ご覧ください。