2011/12/21

社会連携セミナーで成瀬 猛教授(麗澤大学 教授、JICA客員国際協力専門員)のセミナー開催

2011年12月9日(金)、麗澤大学教授(国際交流・国際協力専攻)兼JICA客員国際協力専門員である成瀬猛氏をAPUへお招きし、「世界の現状と日本及び日本の役割」というテーマのもと講演会を行いました。



講演会は、成瀬氏の世界観及び氏が事務局長を務めておられたパレスチナにおけるJICAの支援活動という二つの大枠のもと展開されました。

 成瀬氏はまず、世界にみられる様々な紛争や飢餓の問題等を概観し、20世紀が戦争の時代であるなら、21世紀は資源の枯渇やイデオロギー対立など紛争の時代であると述べました。そして、このような時代には、それぞれの分野ごとに独立して問題解決に取り組むのではなく、グローバルな問題に対しては分野横断的なトータルな解決策が必要であると主張しました。また、これからは「人にうらやましがられる幸せ」から、「人に喜んでもらえる幸せ」へと「幸福」という概念に対する価値観の転換が望まれると述べました。

 続いて、JICAのパレスチナ支援に関して、中東諸国の情勢や資源について大まかに概観した上で、「平和と繁栄の回廊」という構想のもとに展開された事業について紹介しました。前提として、援助というものは第一に人と人とのコミュニケーション、また信頼関係の構築が必要であると述べられました。そのような意識のもと、地域における自立経済の仕組みづくり、地方自治の強化、またコミュニティの意識形成に寄与したという母子手帳の配布などの事業内容について紹介しました。

 質疑応答の時間には、「日本の国際協力、外交に対する意識の在り方について」や「現地の人の意向をどのようにくみとったのか」など質問が多く寄せられ、講演終了後にも学生との質疑が活発に続き、顔の見える距離における対話ができたことにより、充実した時間を過ごせたとの感想を、成瀬氏、学生ともから聞くことができました。

<取材:菊地愛子 APS 4回生>

成瀬教授が講義後上映した資料はこちら。

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